若手俳優たちの登竜門！竹内結子、藤原竜也らが10代で出会った特別な場所

数々のドラマや映画で輝きを放った竹内結子。突然の訃報から1年が経つが、心を揺さぶるエモーショナルな演技や愛嬌のあるキュートな笑顔は、今後もずっと心に残り続けることだろう。まさに国民的女優というべき活躍をした竹内だが、そんな彼女のブレイク前の貴重な姿が収録されている「世界ウルルン滞在記」が、11月14日(日)にホームドラマチャンネルにて放送される。

人気俳優たちがまだ売れっ子になる前の若手時代、世界各地を旅し、そこでのホームステイ体験を通じて成長していく...という同番組。時には過酷で、それまで味わったことのないような価値観に揺さぶられながらも、一回りも二回りも大きくなっていく姿を素顔たっぷりに捉え、13年半に渡って放送されるほどの人気を博した。

竹内にとって初の映画となった『リング』(1998年)出演後、まだ本格的にブレイクをする前の彼女が登場したのが、1999年2月21日にオンエアされた今回の放送回だ。スイスのチューリッヒから電車を乗り継ぐこと3時間、さらにそこからバスや馬車を乗り継いてたどり着いたのは雪深いアルプスの山々。8世帯30人の小さな村・ツァロン村で、酪農を生業にするブフリさん一家と生活を共にし、牛や豚の世話、パン作り、ソーセージ作りを体験していくという内容だ。

当時まだ18歳だった竹内。あどけなさを残しながらも美貌を兼ね備えた彼女に、思わずホームステイ先の息子が鼻血を出すという漫画のような展開から幕を開けると、同世代の息子たちと雪の中でソリ遊びをするなど、美しい大自然の中で心を解き放ち、笑顔を満開にさせてはしゃぐ姿がなんとも印象的だ。

もちろん遊んでいるだけでなく、気温が低く寄生虫や病原菌が発生しにくいという冬のメリットを活かした保存食のソーセージ作りにもチャレンジ。スパイスの配合や混ぜ物など家庭ごとにレシピが異なり、親から子へと受け継がれていくスイスの家庭の味であり、竹内はそんな大切な料理の作り方を一から真剣に学んでいく。

細かな段取りも多く一筋縄ではいかないソーセージ作りに取り組んでいく竹内。家族が豚を潰す作業を目の当たりにし、思わず涙を目にためて、食の大切さや尊さを語り合うなど、感情を吐露していく瞬間には心が動かされてしまう。

その後、連続テレビ小説「あすか」(1999年)の主役、さらにドラマ「白い影」(2001年)のヒロインに抜擢されるなど一躍ブレイクを果たした竹内が、またこのブフリさん一家と再会を果たす2001年オンエアのスペシャル回も12月に放送される。子どもたちが巣立っていき、2年前と変わりどこか物寂しげな一家に対し、久しぶりの団欒の場を作り盛り上げていくなど、温かみのある彼女の人柄に触れることができる。

また、当時17歳の藤原竜也がネパールの首都カトマンズから車で45分、陶芸の町バクタプルを訪れ、代々続く陶芸一家と生活を共にする回も11月28日(日)にオンエアされる。

藤原は16歳の時に、カナダ亜北極圏に東西約5000キロにわたって広がるタイガに住む狩人たちと、森林に生きる動物の狩りに挑戦する回やその再会スペシャルにも出演。猟師小屋に寝泊まりして熊狩りやカモ猟、過酷な環境下で必死に生きる姿は、とても強烈だ。

竹内、藤原の出演回以外にも、竹財輝之助、水野美紀らが出演した回もラインナップ。若手時代の人気俳優たちが異文化との交流を通して成長していくドキュメントな姿はとにかく貴重。強烈な体験から垣間見える素顔を知れば、彼らの印象が変わるかもしれない。

文＝HOMINIS編集部

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