チン・セヨンキム・ミンギュ、自身と役柄を比べてみると・・・?|Kカル!

写真提供:衛星劇場

チン・セヨンが『時代劇クイーン』と呼ばれるゆえんは?

朝鮮時代の王妃選び"揀択"をテーマにした時代劇『揀択(カンテク)- 女人たちの戦争』にご出演のチン・セヨンさんとキム・ミンギュさんにお話を聞きました!

――今作に出演したきっかけを教えてください。

チン・セヨン「80~90%くらいは、キム・ジョンミン監督が演出されるという理由でした。正直、少し休もうと思っていた時期でしたし、「また時代劇か」という気持ちもあったのですが(笑)キム・ジョンミン監督だったら、素晴らしい作品に仕上げてくれると思い、出演することに決めました。」

キム・ミンギュ「監督のせいで休めなかったということですね(笑)」

チン・セヨン「あはは。ですね。というのは、冗談で、監督のおかげで、休息予定の期間に、いい作品に出会えて、ステップアップができたということです。」

キム・ミンギュ「僕もお話を頂いた時から、前向きな気持ちで検討しました。僕はこれが時代劇初挑戦。時代劇に興味はありましたし、俳優であれば、男であれば、『王』というキャラクターは一度はやってみたいものじゃないですか。初時代劇で王役なんて最高だと思いました。また、(隣のセヨンさんをチラリと見て)相手役が『時代劇クイーン』の異名を持つセヨンさんだということも、判断材料になりました。」

チン・セヨン「たぶん、それが(出演の)一番大きな理由だったのではないかと思います(笑)」

――ミンギュさんは、『ああ、やはりセヨンさんは時代劇クイーンだ』と思った瞬間がありましたか?

チン・セヨン「そりゃあ......毎回ですよね♪」

キム・ミンギュ「そ、そ、そうですね(苦笑)初めて撮影現場でセヨンさんを見たとき、韓服がとても似合っていて見とれてしまいました。僕は今まで生きてきた中で、こんなにも韓服が似合う女性は見たことがありません。振る舞いも時代劇にぴったりで、『ああ、だから時代劇クイーンと呼ばれるんだな』と思いましたね。」

チン・セヨン「あはは。照れますね。こんなふうに褒められると。」

キム・ミンギュ「僕、今、棒読みではありませんでしたか?(笑)」

写真提供:衛星劇場

――ご自身が演じられたキャラクターの説明をお願いします。

キム・ミンギュ「僕が演じたギョンという王は、理性的で、常に堂々としていて男らしい反面、自分が愛する女性には限りなく温かくて、優しくて、惜しみない愛を送ります。男から見てもものすごく魅力的なキャラクターです。「愛する女性がいる」男独特の匂いがあるというか。相手が望む位置で見守り、相手が望む場所で愛そうとするのも素敵だなと。ギョンと僕は共通点が多いんです。たとえば理性的で...。」

(チン・セヨンがプっと笑う)

キム・ミンギュ「なんで笑うんですか?(笑)愛に盲目的なところも似ています。あはは。まあ、男はみんな同じだと思いますが。」

チン・セヨン「撮影が始まった頃、よく話していたんです。『ギョンのように、盲目的な愛を見せる男なんて、実際にいるのかしら』って。私がそうやって尋ねるたびに、ミンギュさんは隣で『僕でしょ?』と言っていたのですが......。実際はどうなのかはわかりません(笑)」

キム・ミンギュ(苦笑)

チン・セヨン「だって、ミンギュさんは、『ウンボじゃなかったら、ヨンジがいいな』なんて言っていたそうなんですよ。全然一途じゃありません!私はそれを聞いて、一時期本当に拗ねていたんですから。ウンボがこの世から消えてしまったとしても、ウンボを慕わなきゃ。」

キム・ミンギュ「だそうです(笑)」

チン・セヨン「一途っていうのは...。」

キム・ミンギュ セヨンさん、ウンボの紹介をしてください(笑)

チン・セヨン「もう!ウンボは、確固とした意思と、理性的に判断する賢さ、頭の回転の速さを持つ、芯の強い女性です。私はウンボとは全く正反対の性格で...。ウンボのように自分の意見をはっきりということができない性格なんです。だからウンボを演じながら、羨ましいと思いましたし、魅力的に感じました。残念だったのは、台本では、ウンボのおてんばな部分が、シノプシスよりも抑えられていたことです。ワルとのシーンで見せたように、快活さもウンボの魅力です。」

――揀択とは、朝鮮時代の王妃選びのことです。今作で揀択を経験した感想は?

チン・セヨン「昔の女性は大変だなと思いました。ドラマでは、少しユーモラスに描いたりもしていますが、実際は、揀択は家門同士の争いでもあります、かなり壮絶な女の争いが繰り広げられていたのではないかなと。想像するだけで...(と言って、首を横に振る)私には無理ですね。」

――揀択は、今のミスコンテストやオーディションにも通ずると思います。お二人も新人時代、オーディション経験がおありかと思いますが、オーディションの必勝法があれば教えてください。

キム・ミンギュ「とにかく『数打ちゃ当たる』の精神で、挑戦することだと思います。」

チン・セヨン「そうですね。そして情熱を見せること。それはとても需要だし、頭ではみんなわかってもいると思うんです。でも、オーディションはとても緊張する場なので、自分の情熱を全て見せるのは、なかなか難しいと思います。ですから、私はオーディションを受けるときには、できるだけセリフを覚えて行って、監督の目を見て演技をすることにしていました。私の自信と情熱を、目で訴えるというか。」

キム・ミンギュ「確かに。なにか自分が求めるものがあるならば、それに対する情熱を見せることは必要なことかもしれないですね。」

写真提供:衛星劇場

――最後にドラマの見どころを教えてください。

キム・ミンギュ「揀択や政治争い、恋愛模様など、次から次へと様々な出来事が起こる作品です。ストーリーの持つ力がとても強いので、次の回が気になって仕方ないと思います。様々な地方で撮影をしたので、地方の風景の美しさや風景の色合いも楽しめるのではないかと思います。そして、一番の見所はやっぱり、セヨンさんのルックスでしょう!(と言って、セヨンに「よく言ったでしょ?」と一言)」

チン・セヨン「あははは。私はギョンの見どころをお話しますと...。序盤ではギョンが若くて力がないせいで、臣下たちが馬鹿にして無視するシーンが多く出てくるんです。そんなギョンがどんどん王として力をつけて行きます。その姿がカッコイイですし、『次はどうやって彼らを打ち負かすのか』という期待で目が離せなくなりました。ギョンの成長と復讐が見どころだと思います。そして全体の魅力としては、エンディングじゃないかなと。気楽に見ていても、その結末に『ええ!?』と前のめりになってしまう強烈さがあります。」

キム・ミンギュ「そうですね。普通に椅子に座って見ていたのに、思わず立ち上がってしまって、気づかないうちにテレビの目の前で観ている。そんな三段階の反応をしてしまうと思います。ぜひ、みなさんも楽しんでご覧下さい。」

取材・文:酒井美絵子

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聖心女子大学卒業後の2001年に渡韓。韓国外国語大学大学院在学中の2002年から、韓国から日本に輸出されるK-POP紹介番組などに出演。2004年からは日本の韓流ブームに乗り韓流雑誌への寄稿を開始。その後、出版・テレビ・映画といったメディア業界を中心に、ライター、コーディネーター、翻訳家として日々活動中。

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放送情報

© 2019-20 TV Chosun

「揀択(カンテク)~女人たちの戦争~(原題)」

【番組概要】
『オクニョ 運命の女(ひと)』『不滅の恋人』のチン・セヨンと、『パフューム』などで人気急上昇中の俳優キム・ミンギュ初主演の時代劇。19世紀、朝鮮王朝では“揀択(カンテク)”と呼ばれる王や王子の配偶者を選ぶ儀式があった。少女たちにとっては選ばれるためのさながらサバイバルオーディションだった“揀択”をテーマに、双子の姉を殺した犯人を見つけるために王妃になろうとするヒロインと、予知夢を通してその女性を見る王との愛、そして必ず王妃にならなければならない者たちの戦いが描かれる。

【ストーリー】
王(キム・ミンギュ)が新しい王妃を迎えて戻って来る道中、銃を持った怪しい者たちの襲撃を受け、王と王妃が殺されてしまう。聖水青巫女でもあり、都城最高の情報屋のウンボ(チン・セヨン)は犯人の手がかりを掴むため、王と王妃の遺体が安置されている場所に潜入するが、そこで死んだはずの王が突然蘇生するのを目撃してしまう…。

演出:キム・ジョンミン
脚本:チェ・スミ
出演:チン・セヨン、キム・ミンギュ、ト・サンウ、イ・ヨルム、イ・シオン、イ・ファギョム

放送情報:3月29日(日) 21:45~ 第1話先行放送
     4月17日(金)より本放送スタート
チャンネル名:衛星劇場

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