子役時代から活躍加速中!キム・ユジョンの進化の秘密|Kカル!

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様々な武器を身につけながら、子役から脱皮中。女優キム・ユジョン

子役として活動してきた人は、子役として有名であれば有名であっただけ、成長と共に子役時代のイメージからの脱皮に苦悩するケースが多いといいます。韓国の子役出身俳優は、若い時分に軍隊に入隊し、自分に対する世間のイメージを「リセット」する人もいます。しかし、女の子たちは、その"リセット"方法を使うことができないため、成人女優への脱皮がより難しいのです。

そんな中で、キム・ユジョンさんは、とても上手にキャリアアップしている気がします。2004年に5歳でデビュー。『一枝梅』と『トンイ』でハン・ヒョジュさんの、『太陽を抱く月』でハン・ガインさンの演じるヒロインの幼少期役を始め、多くのヒロインの幼少期を演じてきました。

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誰かの幼少期役や一家の"娘"役ではなく、「成人女優」として初めてヒロインを演じたのが、17歳の時。2016年の『雲が描いた月明かり』でした。この作品は、ラブコメディ時代劇で主人公役のパク・ボゴムさんとのキスシーンが話題となりました。その後、2018年『とにかくアツく掃除しろ』、最新作『コンビニのセッピョル』と、三作続けてタイトルロール(ヒロイン)を務めています。

一女優として選んできたこの三作品を観て、感じたことがあります。それは、どの作品にも何かしらの「初めて」があるということ。『雲が描いた月明かり』では「ラブシーン」、『とにかくアツク掃除しろ』では「コメディ」、そして『コンビニのセッピョル』では「アクション」...。まるで、RPGゲームのキャラクターが、様々なフィールドを一つ一つ武器を集めて歩きながら、最強のキャラクターに成長して行くようなイメージでしょうか。

さて、『コンビニのセッピョル』では、アクションシーンのためにアクションスクールにまで通ったそうです。しっかりと腰を入れ、真っ直ぐ足を伸ばした華麗な蹴りは、お見事の一言。清純なビジュアルと華麗なアクションのギャップは、子役のイメージがまだ残っているからこそ、よりインパクトがありました。

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もちろん、今回も、これまでの作品で得た武器(ラブ&コメディ)もしっかりと生かされています。

10年間片思いする主人公に対するストレートな愛情表現や切ない表情は、恋する大人の女性そのもの。11話ではユジョンさんのコメディエンヌの才能も発揮しています。キュートな"オラオラダンス"も、映画『パルプ・フィクション』のパロディでのユラ・サーマンになりきりっぷりは爆笑必至です。

現在、時代劇作品への出演を検討しているそうです。時代劇は、子役時代にならしたユジョンさんのいわばホーム。決まれば5年ぶりとなります。次の作品ではどんなアイテムを手に入れるのか。楽しみにしたいと思います。

取材・文:酒井美絵子

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聖心女子大学卒業後の2001年に渡韓。韓国外国語大学大学院在学中の2002年から、韓国から日本に輸出されるK-POP紹介番組などに出演。2004年からは日本の韓流ブームに乗り韓流雑誌への寄稿を開始。その後、出版・テレビ・映画といったメディア業界を中心に、ライター、コーディネーター、翻訳家として日々活動中。

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放送情報

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「コンビニのセッピョル(原題)」


【番組概要】
チ・チャンウク&キム・ユジョン共演の話題作!ちょっと間抜けなイケメン店長と変わり者のバイトが繰り広げる、24時間予測不能ラブコメディ!
抜群のルックスと『僕を溶かしてくれ(原題)』『THE K2~キミだけを守りたい~』など数々の作品で見せてきた優れた演技力で、日本でも大人気の俳優チ・チャンウクと、『雲が描いた月明り』のような時代劇や『とにかくアツく掃除しろ!』といった現代ものまで、幅広いジャンルで活躍する人気女優キム・ユジョンの共演作。コンビニを舞台に個性あふれるキャラクターが登場し、生活密着型のエピソードや若者たちの夢や恋愛を描き、視聴者に温かな感動と笑いを伝えたドラマ。演出を『熱血司祭』で数々の賞を受賞したイ・ミョンウが担当。


【あらすじ】
大手企業を辞めてコンビニを運営しているチェ・デヒョン(チ・チャンウク)。イケメンで温かい心を持つデヒョンのもとに、不良だった過去を清算して社会正義のために努力するチョン・セッピョル(キム・ユジョン)が夜間アルバイトとして雇われるが…。


演出:イ・ミョンウ
脚本:ソン・グンジュ
出演:チ・チャンウク、キム・ユジョン、ハン・ソンナ


放送情報:11月29日(日) 21:45~ 第1話先行プレミア放送
     12月22日(日)より本放送スタート


チャンネル:衛星劇場



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