小野賢章が告白！小野姓の声優が「ジョジョ」の主人公に、プレッシャーを感じていた

荒木飛呂彦の人気コミックが原作のTVアニメ「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズの歴代主演声優が集結したイベント「ジョジョの奇妙な冒険 The Animation Special Event ～ジョースター受け継がれる魂～」が、4月4日に神奈川・パシフィコ横浜国立大ホールで行われた。

「ファントムブラッド」のジョナサン・ジョースター役・興津和幸、「戦闘潮流」のジョセフ・ジョースター役・杉田智和、「スターダストクルセイダース」の空条承太郎役・小野大輔、「ダイヤモンドは砕けない」の東方仗助役・小野友樹、そして「黄金の風」のジョルノ・ジョバァーナ役・小野賢章の5人が登壇。それぞれ客席から、赤いカーテンと黄金の額縁で飾られたステージに集合し、全員で「ジョジョ立ち」と呼ばれる独特のポージングを決めた。声優陣による各キャラクターの決め台詞を交えた挨拶の後、ジョースターの血統を引くキャラクターを演じてきた5人の視点でシリーズが積み上げてきた歴史をテーマごとに語る「ジョースタートーク」がスタート。「データで見るジョースター家の歴史ッ！」では、TVアニメ化プロジェクトスタートからの経過日数となる「3309」など、さまざまな数字を紹介。中でも、最後に紹介された「∞」がスタッフ＆キャストの制作熱量を示しているとの説明には「そういうことか！」「グレート！」との声が上がった。

続いての「ジョースター家、その法則ッ！」では、声優陣へ事前に渡した質問の回答を交えながらのクロストークが展開。「ジョジョの現場での法則」では、興津、小野友樹、小野賢章の3人が、作品の特徴の1つでもある、台詞の語尾に付く「ッ」にまつわるエピソードを語り、興津が有名な台詞「何をするだァーッ」の再現について言及する場面も。また「ジョジョに聞きたいこと」では、声優陣が互いに質問を投げ掛け合った。第5部から「ジョジョ」にハマリ、大学時代にブチャラティと同じ髪形にしたことがあるという小野大輔からの「"自分の部"以外で好きな部ある？」という質問には、杉田がゲーム版にまつわる思い出などを語り、「スターダストクルセイダース」から「黄金の風」まで小野姓の声優が主人公を演じてきたことについて、小野賢章は密かにプレッシャーを感じていたことを告白し、笑いを誘った。

イベントは後半に突入し、ファンからの事前投票による各シリーズの主人公ベストシーン上位3位をランキングで紹介。1位を獲得したシーンは、声優陣の生アフレコで再現され、「ファントムブラッド」は「ジョナサンの最期」、「戦闘潮流」は「シーザーの死」、「スターダストクルセイダース」は「承太郎VS DIO(ザ・ワールド)」、「ダイヤモンドは砕けない」は「仗助VS吉良吉影」、「黄金の風」は「ジョルノVSギアッチョ(ホワイト・アルバム)」という、名シーンがそれぞれ披露された。そして、終盤には待望の原作第6部「ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン」のアニメ制作が発表され、主人公の空条徐倫役・ファイルーズあいがステージに登場した。今の心境を聞かれたファイルーズは「『ジョジョ』に人生を救われて、徐倫にたくさん勇気をもらっていたので本当に嬉しいです」と感極まって涙を流した。

最後に、興津は「今、こうして6人並んでいることが本当に幸せです。これからもよろしくお願いします」と語り、杉田は「僕はこの命、この魂ある限り、ずっとジョセフ・ジョースターでいます！」と宣言。小野大輔は「第1部、2部から受け継ぎ、4部、5部へ伝えていった熱い思い、6部にも伝えていきます」とコメント。小野友樹は「これからも黄金の精神を胸に、僕自身もジョジョ愛を伝えて行けたらなと思っております」と笑顔を浮かべ、小野賢章は「打ち上げ花火のような、すごくキレイで濃い、ただ一瞬の出来事のようだった5部でした。これからも5部だけでなく、全ての部を愛していただけたらという思いがより一層強くなりました」と語った。さらに原作者・荒木飛呂彦から、「ストーンオーシャン」のアニメ化に向けたメッセージ動画も到着。フィナーレは、アーティスト・富永TOMMY弘明による「ファントムブラッド」のOPテーマ「ジョジョ ～その血の運命(さだめ)～」の熱唱でイベントを締めくくった。

文＝中村実香

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