真っ直ぐな瞳が印象的!中川大志が演じる、傷つきながら強く成長していく過程

「砕け散るところを見せてあげる」
「砕け散るところを見せてあげる」

来春2022年1月9日(日)から大河ドラマ「鎌倉殿の13人」がスタートする。描かれるのは源平合戦と鎌倉幕府誕生、そして初代将軍の死後に繰り広げられた権力の座をめぐる争いを制した北条義時の人生。脚本を三谷幸喜、主演を小栗旬が務め、西田敏行、松平健、佐藤浩市、宮沢りえ、大泉洋、山本耕史、小池栄子、菅田将暉...など、第1弾の発表だけでも書ききれないほどの豪華俳優陣が出演を予定している。テーマ、脚本、キャストと全容が明らかになっていくに従って、日に日に期待が高まっている状態だろう。

同作の若手キャストの中でも注目を集めるのが、若武者・畠山重忠を演じる中川大志だ。現在23歳ながら子役時代から俳優として10年以上のキャリアを持ち、大河ドラマ出演は「江~姫たちの戦国~」(2011年)、「平清盛」(2012年)、「真田丸」(2016年)に続き4作目。近年は、朝の連続テレビ小説「なつぞら」(2019年)でヒロインの夫となる愛すべき不器用な青年・坂場一久を好演し、国民的人気も獲得した。

中川大志と石井杏奈が魂を込めた演技を披露した「砕け散るところを見せてあげる」
中川大志が魂を込めた演技を披露した「砕け散るところを見せてあげる」

(C)2020映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会

そんな中川は今年4月に公開された映画『砕け散るところを見せてあげる』でチャレンジングな演技を披露している。12月5日(日)にWOWOWシネマにて放送される本作は、アニメ「とらドラ!」(2008年)の原作も手掛けた竹宮ゆゆこのベストセラー小説を、海外でも高く評価されるSABU監督が実写映画化。中川は平凡な高校生活を送る主人公・清澄を演じている。

何者でもない無力さを抱え、誰かのためにヒーローになろうと傷つきながらもがく姿を真っ直ぐに演じ切った。「ヒーローでいるのに理由なんかいるか?」と戸惑いながら口にしていた少年が、「絶対に誰にも傷つけさせたりしない」と静かに、強く告げるまでに成長していく心の過程を丁寧に表現している。

また、W主演を務めた石井杏奈は、壮絶ないじめを受けながらある秘密を抱えて生きるヒロイン・玻璃を果敢に演じている。体当たりの激しい演技を見せる石井と、彼女の熱量に真正面から向き合う中川によって生み出されるシーンは圧巻で、思わず惹きつけられてしまう。

「砕け散るところを見せてあげる」
「砕け散るところを見せてあげる」

(C)2020映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会

主演の2人に加え、堤真一、原田知世、矢田亜希子などベテラン勢に、井之脇海、清原果耶、松井愛莉、北村匠海ら若手俳優陣も作品に深みを加えている。"小説の新たな可能性を示した傑作"と評される原作の魅力を損なわず、中心にある愛と希望を描き切った本作で、中川と石井の極限まで魂を込めた演技は、鑑賞後も色濃く余韻を残す。中川の真っ直ぐな瞳は、愛とは、ヒーローとは何かを問いかけているのかもしれない。

文=中川菜都美

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放送情報

砕け散るところを見せてあげる
放送日時:2021年12月5日(日)21:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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