羽生結弦宇野昌磨がチームメイトに!フィギュア国別対抗戦で生まれる選手の絆

「世界フィギュアスケート国別対抗戦2009-2019」
「世界フィギュアスケート国別対抗戦2009-2019」

写真:AP/アフロ,森田直樹/アフロスポーツ

新型コロナウィルスの感染拡大はスポーツの世界にも多大な影響をもたらしている。五輪をはじめ、数多くの国際大会が延期や中止を余儀なくされる中、2019-2020シーズンを締めくくる「世界フィギュアスケート選手権」が中止されたフィギュアスケート界も例外ではない。

4月20日には、国際スケート連盟(ISU)がフィギュアスケートの最新世界ランキングを発表。男子シングルでは羽生結弦が1位、女子シングルでは紀平梨花が1位に入り、男女ともに日本人選手が首位という結果に。これはスーパースラム(ジュニアとシニアの主要国際大会の優勝)を達成した羽生や、2シーズンにわたり安定した成績を残した紀平の、獲得ポイント数がそれぞれ反映された形だ。

そんな中、世界の強豪選手たちが一堂に会する「世界フィギュアスケート国別対抗戦」の過去大会(2009年~2019年開催)の一挙放送が、5月1日(金)からテレ朝チャンネル2にて放送される。

■毎回大健闘!国別対抗戦での日本の活躍ぶりは?

2年に一度開催される「世界フィギュア国別対抗戦」は、世界ランキング上位6ヶ国による世界最強国を決める団体戦だ。2009年にスタートした国際スケート連盟(ISU)主催による国際大会で、男女シングル各2名、ペア・アイスダンス各1組でチームを構成して順位を競うルール。フィギュアの団体戦としては史上初めての大会であり、この大会を機に2014年のソチ五輪からは団体戦が正式競技に採用されている。日本は開催国でもあり、過去の全大会に出場(2011年は東日本大震災により2012年に延期)。すべて表彰台に上がるなど、毎回健闘を見せてきた。

2009年の第1回大会は、女子シングルで1位となった浅田真央、男子シングル3位の織田信成の活躍により3位に。東日本大震災により3年ぶりの開催となった2012年には、男子シングルの高橋大輔(※「高」は正しくは「はしご高」)、女子シングルの鈴木明子が首位に立ち、日本が初優勝を果たしている。2015年大会には羽生結弦が初めて出場し、圧巻の演技でショートとフリー共に1位に。同大会では、男子シングルの無良崇人、女子シングルの宮原知子らも健闘して高得点を獲得し、日本の表彰台に貢献している。

■日本が圧巻の戦いを見せた近年の国別対抗戦

そして、2017年大会では、男子シングルで羽生結弦と宇野昌磨がハイレベルな演技合戦を見せれば、女子シングルでも三原舞依、樋口新葉といった新星も会心の演技。2度目の優勝という結果だけでなく、内容においても極めて印象深かったといえる。記憶に新しい前回の2019年大会は、宇野昌磨が健闘。ショート、フリーとも3位に入ったが、同大会では女子の活躍が光った。ショートで1位に入った紀平梨花、フリーで3位の坂本花織が高得点を獲得し、僅差でロシアを制して2位に食い込んでいる。

「世界フィギュア国別対抗戦」は、他の大会では味わえない魅力が満載だ。特に選手全員がそろって表彰台に上がって喜びを爆発させるシーンは印象的。普段はライバルである選手同士がチームメイトになり、独特の絆が生まれる――。そんな団体戦ならではの空気感を画面越しに見つめながら、選手たちの華麗な演技に酔いしれたい。

文=渡辺敏樹(エディターズ・キャンプ)

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放送情報

【GW一挙放送】世界フィギュアスケート国別対抗戦2009-2019
放送日時:2020年5月1(金)19:00~
チャンネル:テレ朝チャンネル2 ニュース・情報・スポーツ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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