バットが折れたサヨナラ弾!ロッテ・岡大海が「スカパー!サヨナラ賞」を初受賞

パ・リーグ 千葉ロッテマリーンズ 岡大海選手が、3・4月度の「スカパー!サヨナラ賞」を受賞した。この賞は、その月の全サヨナラ試合の中で、最も劇的なサヨナラ打を放った選手を称えたもの。

4月21日ZOZOマリンで行われた対北海道日本ハムファイターズ5回戦。1点ビハインドで迎えた9回裏、2死1塁の場面で、岡選手がバックスクリーンへ飛び込む起死回生の2点本塁打を放ち、チームを逆転サヨナラ勝利に導いた。

この試合、千葉ロッテは北海道日本ハム先発の伊藤投手に6回まで2安打無得点と抑え込まれ、最大5点差まで引き離される苦しい展開。しかし、7回、4番・安田選手の2点本塁打で反撃の狼煙を上げると、その後も代打・角中選手の適時打などで点数を重ね、1点差まで詰め寄る。4対5で迎えた9回裏、2死1塁の場面、打席には岡選手。北海道日本ハムの守護神・杉浦投手が投じた2球目を捉えると、打球はバックスクリーンへ飛び込む、自身プロ8年目で初のサヨナラ本塁打となった。劣勢でも諦めない打撃陣による終盤の追い上げは劇的な大逆転となり、チームは引き分けを挟んで6連勝、2位浮上となった。

千葉ロッテの逆転サヨナラ本塁打は、2001年のボーリック氏以来20年ぶり、日本人選手としては1997年の初芝氏以来、24年ぶり。岡選手はスカパー!サヨナラ賞初受賞となる。

スポーツニッポン新聞社提供

――今回の「スカパー!サヨナラ賞」受賞の感想をお願いします。
「自分がこのような賞を獲れると思っていなかったので、びっくりしたのが一番なのと、チームがサヨナラで勝てたというのが凄く印象に残っています」

――試合を振り返って頂いて、4対5の1点を追う展開でしたが、どのような意識で打席には入りましたか?
「2アウトという事もありましたし、後ろのバッターが荻野さんということもありましたし、とにかく試合を決めようとかではなく、バッターをつなげようという感覚で打席に立ちました」

――センターバックスクリーンにきれいに入りましたが、野球人生で初めてのサヨナラホームランという事で、打った時の心境はどうでしたか?
「打った瞬間は入るとは思わなかったんですけど、何とか抜けてくれという気持ちで走っていて、入ったのを確信した時には、すごく興奮した感じでした」

――打った時にバットが折れていたという情報があったのですが、打った時に"折れた"と気付いたのですか?
「いえ、それは無くて。ベンチに帰った時にバットを確認した時に折れているのを初めて知って、それもまたびっくりしたかなというのはあります」

――球団としてもサヨナラホームランは20年ぶりということで、この記録を岡選手が達成したことに関しては、どう感じていますか?
「そんな結構前の記録だったんだなと思いましたし、まさかその記録を自分が塗り替えるとは思ってもみなかったのでびっくりしています」

――ロッテの4番で主軸として安田選手だったり、若い選手が活躍されている中、岡選手の今のチームとしての役割というのはどういうところになりますか?
「やっぱり、若い選手も多いですし、僕は若い選手がやりやすい環境を作ってあげていかないとと思いますし、その中で僕が手本となっていかなきゃいけない部分もあると思います。そういう部分を持ってしっかりとやっているつもりです」

――現在、チームは2位。1位と1ゲーム差ということで、交流戦もこれから控えていますが、今シーズンの岡選手の目標をお願いします。
「一番はチームがリーグ優勝、日本一になるために、自分がどのように活躍するのかを考えてやっていきたいなと思いますし、その中で僕はスタートから出たい気持ちが強いですし、途中からにしろチームの力になれるように頑張っていきたいなという気持ちはあります」

スポーツニッポン新聞社提供

――今までバットを折りながらホームランを打ったことはありますか?
「いや、ないですね。初めてです」

――これまでの試合で、代打や代走起用もあった中で打席に入る時のモチベーションというのは、スタートで入る時とは違ったりするのでしょうか?
「僕自身、レギュラーで出てるわけではないので、1打席、1打席が大事だと思います。スタートで出る時も、途中から出る時も、変わりなく大切にやっていきたいなと思います」

――先日、マーティン選手も月間MVPを受賞されて、同じチームの中から同じ月に二人も受賞されるというのは、うれしい気持ちもあったりしますか?
「どんな賞であれ、同じチームから受賞者が出るというのは、すごくうれしい気持ちはあります」

――今、臨時打撃コーチに松中信彦さんもいらっしゃいますが、打撃面で松中さんから学んだことはありますか?
「キャンプから、身体の使い方だったりとか、打席に入ってからの考え方っていうのを僕は教わったりしています。そういう部分では、すごく今まで以上に引き出しは持って打席にいるのかなと思います」

――5月25日(火)より交流戦が始まりますが、対戦が楽しみなチームや選手はいますか?
「普段、対戦することができないチームばかりですし、選手もたくさんいるので、いろんな選手とプレーするのが楽しみなんですけど、その中でも広島カープの森下選手はすごく楽しみですね。昨年、新人王を獲ってますし、同じ明治大学っていうところで、すごく対戦を楽しみにしております」

――休日の過ごし方、ハマっていることなどあれば教えてください
「今はなかなか外に出ることができないので、家の中でゆっくりすることが多いです。その中でも、映画を見たりしてゆっくりしています」

――プロ野球選手になっていなかったら、何になりたかったですか?
「んー、難しいですけど...やっぱり身体を動かすことが好きだったので、そういうことを仕事にしたいのかなとは思ってます。身近に感じたのは、体育の先生だったり...なれる、なれないは別として憧れを持った時はありました。でも、小学校の時からの夢がプロ野球選手ですね」

――最後に、ファンの皆さんへ向けて一言お願いします
「あの試合は9回で負けていたのですが、最後まで球場なりテレビの前で応援されていたファンの方々に最後いい形で勝利を届けることができたので、自分自身もチームとしてもすごくうれしかったです」

※月間スカパー!サヨナラ賞とは
月間を通じて最もインパクトのあるサヨナラ打等を放った選手に贈られる賞として2012年に制定。「試合終了最後の1球まで真剣勝負をお届けするスカパー!」から多くのファンに、プロ野球中継最大の魅力を伝えることができ、それがプロ野球界発展の一助となると考え、本賞へ協賛。

文=HOMINIS編集部

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