前人未到の「進化の先」へ...羽生結弦の挑戦し続ける姿が印象的な過去の名演技

羽生結弦(「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは…2022edition」)
羽生結弦(「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは…2022edition」)

昨年12月、北京五輪の代表最終選考会である「全日本フィギュアスケート選手権大会」が行われた。怪我からの復帰戦かつ今シーズン初戦、全日本2連覇と五輪選考がかかる緊張感と重圧の中でも、羽生結弦が圧巻の演技を披露。合計322・36点というハイスコアで2年連続の優勝を飾った。

昨季から継続のフリー「天と地と」では壮大な音楽に合わせ、自身が尊敬し共感しているという軍神・上杉謙信公を演じ切った。冒頭の4回転半は両足での着氷になり認定とはならなかったものの、その後のジャンプは完璧な出来。ステップやスピン、一つ一つの所作や指先など細部までこだわり、昨季と同じでありながらまったく違うプログラムに感じられた。音楽と見事に溶け合い、より一層美しく洗練された演技だったが、「まずは転倒せず4回転半を実行できたことが大きな一歩」と本人も述べたとおり、偉大なる挑戦は世界を驚かせたことだろう。

北京五輪に向けて動向が注目されている羽生結弦(「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは...2022edition」)
北京五輪に向けて動向が注目されている羽生結弦(「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは...2022edition」)

2014年のソチ、2018年の平昌と五輪2連覇を達成した金メダリストでありながら、さらなる前人未到の偉業に挑み続ける挑戦者でもある羽生。そんな彼のこれまでの道のり、そして原点として、今こそ見返しておきたいのが過去の大会の数々だ。

フジテレビTWOで放送される「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは...2022edition」では、五輪シーズンスペシャル版として北京冬季五輪日本代表選手の過去の名演技をピックアップ。1月29日(土)オンエアの#11で羽生結弦が特集され、「全日本ノービス選手権大会」(2006年)、「全日本フィギュアスケートジュニア選手権」(2007・2008年)、「全日本フィギュアスケート選手権」(2013〜2021年)を中心に放送を予定している。

2006年の「全日本ノービス選手権大会」ではノービスAで3位を記録し、初々しくも堂々とした演技を見せた羽生。「全日本フィギュアスケートジュニア選手権」では、ノービスで優勝を果たして出場した2007年に3位になり、翌2008年には町田樹ら先輩選手を抑えて初優勝を果たした。

「全日本フィギュアスケート選手権」は、2度目の優勝を飾った2013年から最新の2021年までが今回放送される。4回転サルコウ成功とフリー技術点100超えを目指した2013年や、4連覇を達成しながらも悔しさを強くにじませた2015年、5年ぶりの出場でフリーはノーミス演技を見せた2020年大会などが印象深い。それぞれのプログラムで自らの課題に向き合い、その時その時の全力を尽くした演技を披露していることが分かるはずだ。

「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは...2022edition」
「フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは...2022edition」

羽生は常に挑戦の姿勢で、"ありたい自分"やその時点の目標に向かってひたむきに努力し、進化し続けている。宇野昌磨や鍵山優真ら日本勢はもちろん、ネイサン・チェンはじめ世界にも強敵がひしめく男子フィギュアスケート。ハイレベルな戦いになることは間違いない北京五輪で、前人未到の領域を目指す羽生が"進化の先"を見せてくれることに期待したい。

文=中川菜都美

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放送情報

フィギュアスケート傑作選 あの時、キミは…2022edition #11
放送日時:2022年1月29日(土)10:30~
チャンネル:フジテレビTWO ドラマ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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