小田急ロマンスカー「GSE」の魅力に迫る!鉄道BIG4の吉川正洋も堪能

小田急電鉄といわれて、多くの人の頭に真っ先に浮かぶのは「ロマンスカー」だろう。もともと2人掛けの座席を「ロマンスシート」と呼び、それを装備した車両は戦前から各社でロマンスカーといわれていたが、今では小田急の特急車両を指す愛称として定着。実際、「ロマンスカー」という言葉は小田急の登録商標となっている。

■まるで景色の中にいるような展望席

小田急のロマンスカーは、2018年に登場した70000形「GSE」で9代目となる。GSEとは、"Graceful Super Express(優雅な特急列車)"の略で、「箱根に続く時間(とき)を優雅に走るロマンスカー」というコンセプトでデザインされた。ボディカラーはバラの色をイメージした「ローズバーミリオン」一色で、高層ビルが立ち並ぶ都会ではスタイリッシュに、緑豊かな郊外では鮮やかに存在感を発揮する。

そして、その先頭部には7代目ロマンスカーの50000形「VSE」以来となる展望席を設置。運転席が2階にあるため、その最前列はまさに特等席だ。前面や側面のガラスが50000形より大きくなり、さらに客席自体も少し前に配置されたことで、まるで景色の中に自分がいるかのような感覚になる。また、踏切事故などの際に乗客がケガをしないよう、前面にはさまざまな工夫もされている。

そんなロマンスカーGSEにダーリンハニーの吉川正洋が乗車する「新・鉄道ひとり旅 #131 〜小田急電鉄 編〜」が、6月6日(土)に鉄道チャンネルで放送される。相模大野駅では跨線橋から小田急電鉄の車庫を眺め、開成駅では駅前に保存されているロマンスカーNSE(3100形)を見学するなど、鉄道ファン注目の内容となっている。

■楽しい旅を演出する客席はゆったり

一方、「ロマンスカー」の由来になっている客席も、さらなる改良が加えられた。ブラウンと青色の斜めストライプが印象的な表地は、緩やかにカーブした天井の光とともに楽しい旅の期待感を演出する。座面の幅はロマンスカー史上もっとも広い475mmで、JRのグリーン車(480mm)とほぼ同じ。

高さも少し上げられ、背の高い人やお年寄りが立ち座りしやすくなった。また、座席を支える脚台の形を工夫することで足元のスペースをより広く確保するとともに、国内線飛行機の機内に持ち込めるサイズの荷物であれば、足元に収納できるようになった。荷物を担いで荷棚に上げる必要がなくなったのは意外とありがたい。

■社内限定サービスで自分の席が展望席に

そして、GSEの旅をより楽しくしてくれるのが、車内限定サービス「Romancecar Link」だ。これは、車内Wi-Fi設備を通じて前面展望映像や沿線案内、クイズなどを提供するサービスで、乗客が自分のスマートフォンなどを使って利用できる。展望席が取れなくても、これがあれば自分の席が展望席に早変わり。もちろん、電源コンセントも全席にあるので、バッテリーの心配も無用だ。

他にも、揺れを軽減するフルアクティブサスペンションや、低騒音型の走行機器を搭載することで、より静かで快適となったGSE。まさに小田急のフラッグシップ車両であり、鉄道ファンならずとも一度は乗ってみたい存在だ。

文=伊原薫

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放送情報

新・鉄道ひとり旅 #131 〜小田急電鉄 編〜
放送日時:2020年6月6日(土)22:00~
チャンネル:鉄道チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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