超特急・タカシが「ソロアーティスト・松尾太陽」としての活動に懸ける思い

メインダンサーのカイ(2号車/神秘担当)、リョウガ(3号車/ガリガリ担当)、タクヤ(4号車/筋肉担当)、ユーキ(5号車/ドジっ子担当)、バックボーカルのタカシ(7号車/末っ子担当)による5人組のメインダンサー&バックボーカルグループの超特急。2012年6月にシングル「TRAIN」でCDデビューした超特急は、キャッチーな楽曲とエンターテインメント性の高いライブパフォーマンスで認知されていった。2015年には海外進出にも成功し、2017年4月にリリースしたデビュー5周年記念のシングル「超ネバギバDANCE」ではオリコンの週間ランキングで初の1位を獲得。メンバー編成も含めて、オリジナリティのあるグループとしてJポップシーンにおいて独自のポジションを確立している。

その超特急のタカシが本名の"松尾太陽"名義で行なっているソロ活動が今注目されている。2017年に単独ライブを行い、ボーカリストとしてのさらなる可能性を感じさせ、2019年9月に「Utautai」というタイトルで2年半ぶりの単独ライブを行い、ボーカリストとして、アーティストとしての進化と成長を見せて会場の8号車(超特急のファンの呼称)を喜ばせた。その時、オリジナルソングを発表して驚かせたことも記憶に新しい。

今年、松尾太陽はソロデビューし、9月には1stミニアルバム『うたうたい』をリリース。昨年の単独ライブが「Utautai」でCDのタイトルが「うたうたい」。松尾が"歌(うた)"を大切にしているということ、そして自身が"歌うたい"であることに誇りを持っていることがそこからも伝わってくる。"タカシ(超特急)"ではなく、松尾太陽としてソロ作品を出したことも、自信の現れと言えるだろう。まさしく満を侍してのソロデビューとなった。

以前から1970年代・1980年代のポップスが好きだと公言しており、昨年の単独ライブでも邦楽ははっぴいえんど、シュガー・ベイブ、原田真二、洋楽はキャロル・キング、ダリル・ホール&ジョン・オーツの楽曲などをカバーした。ミニアルバム『うたうたい』のテーマは"シティポップ"。近年、当時のシティ・ポップが再評価されているが、松尾は流行に乗ったわけではなく、シティ・ポップがボーカリストとしての自身のベーシックの一つだからこのテーマになった。

大塚愛、堂島孝平、She Her Her Hersといった作家陣が参加しているが、松尾自身の楽曲も収録されており、新しい解釈でのシティ・ポップが楽しめる1枚となっている。そんな彼のソロデビューとミニアルバムのリリースを記念した番組「松尾太陽『うたうたい』ライブ&ドキュメンタリー」が11月8日に放送される。リリース記念の配信ライブの映像とそのライブの裏側の様子をとらえた映像から、ソロアーティスト・松尾太陽の本質と目指すところが見えてくるのではないだろうか。

文=田中隆信

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放送情報

松尾太陽「うたうたい」ライブ&ドキュメンタリー
放送日時:2020年11月8日(日)22:30~
チャンネル:100%ヒッツ!スペースシャワーTV プラス
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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