斎藤工が原作ビジュアルを再現！成宮寛貴が演じる成歩堂や和装姿の桐谷美玲もが印象的な映画「逆転裁判」

大人の色気を漂わせるワイルドなビジュアルと、美しい低音ボイスで多くのファンを魅了している斎藤工。「8日で死んだ怪獣の12日の物語-劇場版-」のサトウタクミや、「シン・ウルトラマン」神永新二役などの話題作で主人公を務めるなど、日本のエンターテイメント界には欠かすことのできない存在として知られている。そして、大きな瞳と無駄のないスタイルで同年代女性の憧れの的でもある桐谷美玲。モデルや女優業という、その美貌をいかした活動に加え、ニュースキャスターとしても活躍するなどの才色兼備ぶりも有名だ。そんな二人が共演を果たしているのが、人気ゲームソフトを鬼才・三池崇史監督が実写映画化した「逆転裁判」だ。

舞台は、20XX年の日本。政府は凶悪犯罪の増加に対応し、弁護士と検事を直接対決させ、わずか3日で結審する"序審裁判"制度を導入。新米弁護士・成歩堂龍一(成宮寛貴)の上司・綾里千尋(檀れい)は、「長年追っていた事件に関する新証拠を見つけた。明日の夜、打ち合わせをしたい」というメッセージを残し、何者かに殺されてしまう。事件現場となった綾里法律事務所で警察に逮捕されたのは、霊媒師のたまごでもある千尋の妹・真宵(桐谷美玲)だった。成歩堂は真宵の無実を信じて弁護を引き受け、幼なじみでもある冷徹な天才検事・御剣怜侍(斎藤工)と法廷で争うことになるが...。

新たな司法システムが導入された近未来の日本で、新人弁護士が活躍する法廷バトルアドベンチャーゲームが原作の本作。裁判シーンを軸に、インパクト大のヘアスタイルなど、クセの強いキャラクターたちが迷宮入りしていた事件の裏に隠されていた真実を追求する姿を描く。

斎藤が演じるのは、主人公の成歩堂と対立する若き検事・御剣怜侍。小学生時代の同級生で、矢張政志(中尾明慶)を入れた3人でいつも仲良くしていた幼なじみという間柄だったものの、今では弁護士と検事という相対する関係で火花を散らす。斎藤は、センターパートのグレーヘアに、胸飾りのついたブラウスと真紅のベルベットジャケットという、中世ヨーロッパの王子様のようなファッションといった、原作ゲームでの御剣のビジュアルを完全再現。また、斎藤の魅力のひとつでもある低く響く美声が、御剣の"天才検事"という呼び名に圧倒的な説得力を持たせることに大きな役割を果たしている。

一方の桐谷は、姉殺しの容疑者として登場し、成歩堂の弁護によって無罪を勝ち取ったあとは、彼のアシスタント的存在となる真宵を好演。個性的なヘアスタイルに和服をベースとした服装という、奇抜なファッションを持ち前のスタイルの良さで見事に着こなしている。また、主人公・成歩堂を演じた成宮寛貴も、斎藤や桐谷に勝るとも劣らぬ原作キャラ再現率で、成歩堂のちょっと情けない性格や情に厚い熱血ぶりを熱演した。

随所に盛り込まれるズッコケギャグシーンなど、遊び心も満載のハイテンション法廷サスペンス。成宮、斎藤、桐谷、中尾らメインキャストと、その脇を固めた柄本明、檀れい、石橋凌、小日向文世らの実力派俳優陣の原作再現率にも注目しながら、成歩堂による謎解きを楽しんでほしい。

文＝中村実香

この記事の全ての画像を見る