映画初主演の中島健人の演技が光る！二階堂高嗣、橋本良亮、三者三様のリーダーが描かれる劇場版「BAD BOYS J最後に守るもの」

Sexy Zone、Kis-My-Ft2、A.B.C-Zという人気ジャニーズグループのメンバーらが広島のヤンキーを演じた劇場版「BAD BOYS J最後に守るもの」が、2月14日(火)に日本映画専門チャンネルで放送される。田中宏による人気漫画「BADBOYS」を実写化した本作は、同漫画を基にしたドラマ「BAD BOYS J」(2013年、日本テレビ系)の続編となる作品で、ヤンキーたちの熱い戦いや友情を描く青春劇だ。

数多くのヤンキーチームがひしめく広島では、桐木司(中島健人)が八代目トップとなったチーム"極楽蝶"、最強との呼び声が高い段野(二階堂高嗣)が率いる"ビイスト"、ホスト風イケメンのヒロ(橋本良亮)がリーダーを務める"廣島ナイツ"、これらのチームが三大勢力となって均衡を保っていた。司はある日、元極楽蝶メンバーで少年院から出所してきたという圭太(重岡大毅)に出会う。圭太が広島統一を狙う新勢力"エデン"に加入したことをきっかけに、司たちは新たな戦いに巻き込まれていく。

ドラマ「BAD BOYS J」でテレビドラマ初主演を務めた中島健人は、本作で映画初主演を飾ることになった。若手ジャニーズの中でもドラマや映画への出演が多い演技派で、Jr.時代の2008年から着実にドラマ出演経験を重ねてきた彼の俳優としての歩みは、この「BAD BOYS J」シリーズで一段飛躍したと言える。

中島が演じる主人公の司は、普段は優しいが、ケンカとなれば恐ろしいほどの強さを発揮するという人物。「普段の司」のときには子犬のようなつぶらな瞳を見せ、「本気の司」のときには一転してすごみのある広島弁を響かせる。驚くべきは、王子様キャラでアイドルとして輝く中島からは想像もつかないような泥臭さが感じられることだ。打ちのめされながらも立ち上がる彼の姿からは、大切なもののために拳を振るう司の生きざまが伝わってくる。

広島ナンバー1のチームを率いる段野を演じるのは、Kis-My-Ft2のメンバーである二階堂高嗣。段野にとって最も重要なものは、ナンバー1チームの長としての存在感だ。その点で二階堂は、立っているだけで人々を圧倒するようなすごみを見せつけた。普段のグループ内やバラエティの場では三枚目キャラとして定着しているだけに、その姿からは考えられないほどの重鎮っぷりを見せてくれている。

A.B.C-Zのセンターである橋本良亮が演じるのは、金髪にホスト風の出で立ちでイケメン集団をまとめあげるヒロ。「実際の自分はチャラくない」と語る橋本だが、男臭いヤンキーたちが主軸となる作品の中で、橋本が表現するヒロのチャラさやコミカルな言動は魅力的なスパイスとなっている。2012年のドラマ初出演に続き「BAD BOYS J」で経験を積んだ彼は、2014年から舞台俳優として活躍の場を広げることになる。

3人の他にも、当時のジャニーズJr.が多数出演し人気を集めた本作。特に元極楽蝶メンバーの圭太役として映画版から登場した現・ジャニーズWESTの重岡大毅や、極楽蝶ナンバー2の陽二を演じたSnow Manの岩本照は、今や主役を務める俳優に成長した。そんなスターの卵たちが見せた、荒削りながらも光る演技が楽しめる一作だ。

注：重岡大毅は劇場版「BAD BOYS J最後に守るもの」出演当時、関西ジャニーズJr.のメンバー。ジャニーズWESTとして2014年にデビュー。岩本照は当時ジャニーズJr.内のグループ「Snow Man」のメンバーであり、2020年にSnow ManのメンバーとしてCDデビュー。

文＝本永真里奈

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