新垣結衣のウェア姿が可愛い！髭を生やした永山瑛太と共演し、笑いあり、涙ありの物語を全力で演じた映画「ミックス。」

新垣結衣と永山瑛太がＷ主演を務め、2017年に公開された『ミックス。』はハートフルでコミカルで日々を生きる人にエールを送ってくれる映画だ。ドラマ「コンフィデンスマンJP」の古沢良太によるオリジナル脚本で、メガホンを取ったのは石川淳一。卓球をテーマに恋愛あり、友情あり、スポ根ありのエンターテインメント性溢れる作品を作り上げた。

本作で"ガッキー"こと新垣が演じているのは天才卓球少女と呼ばれた時代を経て、普通の恋をして普通の結婚をすることを夢見る28才の会社員・富田多満子。永山瑛太はアクシデントで妻と娘と別れることになった挫折した元ボクサー、萩原久を演じている。恋をしても仕事をしても、どうにも不器用で空回りの2人がひょんなことから出会い、卓球でミックス。(男女混合ペア)を組むことになるストーリーはほろ苦くて甘酸っぱくて熱血要素もプラス。物語にも色々な要素がミックスされているので、飽きさせない。ちなみに本作が公開された時、新垣は「逃げるは恥だが役に立つ」が社会現象になり、大ブレイク。翌年の2018年に大河ドラマ「西郷どん」に出演する瑛太とは初共演ながら、徐々に絆を深めていく演技に魅了される。広末涼子、瀬戸康史、永野芽郁、佐野勇斗、遠藤憲一、田中美佐子、吉田鋼太郎、蒼井優などキャストも魅力的な本作でガッキーと瑛太が見せたファインプレーとは？

■うまく生きていけない凸凹ペアーの奮闘ぶりに力をもらえる

天才卓球少女時代に憧れていた江島(瀬戸康史)と会社で再会し、自分の素性を隠して付き合うことになるものの、社内の卓球部の後輩、愛莉(永野芽郁)に江島を奪われ、傷つきまくった多満子は会社を退職して地元に帰ることにする。少女時代の思い出の場所、「フラワー卓球クラブ」はすっかり寂れていたが、元ヤンキーで今はセレブ妻となっている弥生(広末涼子)にクラブのコーチにならないかと誘われ、嫌々ながら顔を出すことに。そこに現れたのが、電車の中で偶然出会った男、萩原(永山瑛太)だった。工場で働いても「あなた、不器用すぎるよ」と怒られている多満子と工事現場で"もやし"呼ばわりされている萩原は不本意ながらペアを組むことになる。卓球以外はポンコツ女を演じる新垣はコメディエンヌっぷりを発揮。15年ぶりにラケットを握ったのにいきなりスマッシュをキメる自分に呆然とするシーンやTVで江島が愛莉とペアを組んで活躍しているのを見て鬼の形相で納豆をかき混ぜる場面など表情豊かな演技に笑わずにはいられない。多満子に「絵に描いたようなボクサーの転落じゃん」とディスられながらも無骨で優しい男を演じる瑛太も行間が伝わる味のある演技を見せる。凸凹コンビの心が通じ合っていく過程も本作の見どころだ。

■新垣と永野が戦場でバチバチに火花を散らす？

自分を裏切った江島を見返すために復讐の炎を燃やす多満子と家庭を取り戻すために卓球を始めた萩原。「フラワー卓球クラブ」のメンバーは全日本卓球選手権に出場することを決意。スパルタな日々が繰り広げられていく。卓球初心者だった新垣と瑛太は本作のために実際に卓球を猛特訓。その成果が爆発するクライマックスのシーンでは永野演じる愛莉が敵意を剥き出しにして挑発し、迫力の試合がスローモーション映像を混じえながらたっぷり堪能できる。セレブ奥様の仮面を脱ぎ捨てて、スプレーで髪を赤くし、試合に臨む広末の姉御ポジションや2人に卓球の極意を教えた中華料理店の店員、蒼井優など脇を固めるキャストも振り切れていて後味、爽快。元気をくれる映画だ。

文＝山本弘子

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