Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔の魅力が炸裂!Sexy Zone・菊池風磨やSixTONES・ジェシーらも出演した劇場版「仮面ティーチャー」
- 俳優・女優
- 2023.02.23
「GTO」で知られる藤沢とおるの同名漫画を実写化したテレビドラマ「仮面ティーチャー」は、2013年に日本テレビ系で放送され、「Kis-My-Ft2」の藤ヶ谷太輔が主演した。翌2014年2月には、同作の半年前を描いたスペシャルドラマが放送され、続けて連続ドラマ版の半年後を描いた続編となる映画も公開された。
物語は、教育環境が崩壊した近未来の日本が舞台で、無法地帯と化した学校と非行生徒たちを更生させるため政府が送り込んだ特別教師「仮面ティーチャー」の活躍を描いている。シリーズ全作において主人公となる荒木剛太(藤ヶ谷)は、問題児ばかりが集まる華空学院高校2年C組の担任。彼の正体は力によって生徒たちを制圧することを許された仮面ティーチャーだったが、力による教育に疑問を持ち、心で生徒たちと向き合うことを信条としていた。そんな剛太の情熱に生徒たちも徐々に心を開きはじめるが教育省の事務次官・御堂伸彦(萩原聖人)は学校秩序の強化を図り、学院に剛太の高校時代の恩師・羅門公平(遠藤憲一)を送り込んだ。暴力で生徒を支配する羅門と共に赴任してきた阿南塔子(原幹恵)の発案により新生徒会が発足。学院内は常に誰かに監視された不穏な状態となる。力と恐怖で学院を支配しようという教師たちに怒りを露わにしたC組の生徒・武原金造(菊池風磨)や草薙圭吾(ジェシー)らは、羅門たちに戦いを挑む。一方剛太は、かつて羅門が自身を救ってくれたように、今度は自分が羅門を救おうと決心するのだった...。
本作は、特撮の要素を持ち込んだ学園ドラマということで、キワモノ的な作品と思ってはいけない。藤ヶ谷演じる荒木は生徒を真っすぐに愛する熱血教師で、大いに感情移入できる脚本となっている。教育への問題提起を内包した骨太なストーリーでもあり、さらにアクション場面の迫力も特筆すべきレベルだ。繊細な表現力に加えて、アクション作品にも柔軟に対応できる藤ヶ谷の潜在能力の高さが証明された作品ともいえる。
また、ジャニーズ事務所所属の人気グループのメンバーが多数共演している。菊池風磨(Sexy Zone)とジェシー(SixTONES)に加えて、岸優太(King & Prince)と京本大我(SixTONES)もC組の生徒役で出演。さらに敵役となる新生徒会のメンバーには、ジャニーズWESTの小瀧望とSnow Manの佐久間大介、阿部亮平、宮館涼太がキャスティングされている。さらに劇中劇に登場する「金髪先生」役には塚田僚一(A.B.C-Z)が配役されているので、まさに人気グループのメンバー総出演といえるだろう。ジャニーズファンにはたまらない映画となっている。特に菊池風磨の演技には光るものがあった。菊池や塚田を除くと、当時はまだジャニーズJr.で奮闘していた彼らの萌芽も確かめられる作品となっている。
もちろん、存在感抜群の遠藤をはじめ、シリーズには教育省局長の飯倉塁役で一貫して出演している斎藤工も魅力的な存在。町田啓太や芳根京子といった近年のドラマに引っ張りだこの俳優たちの姿も見られ、楽しみが満載な作品に仕上がっている。
藤ヶ谷は、「仮面ティーチャー」以降も、俳優としてのキャリアも順調に重ねていき、近年ではWOWOWの「華麗なる一族」(2021年)での万俵銀平役で高く評価され、放送中のドラマ「ハマる男に蹴りたい女」(テレビ朝日系)にも主演。コミカルな演技にも達者なところを見せている。
そんな藤ヶ谷の代表作の1つといえる劇場版「仮面ティーチャー」が、日本映画専門チャンネルで3月14日(火)にTV初放送される。藤ヶ谷の魅力が炸裂する作品だけに彼のファンには必見だ。もちろん、コアなジャニーズファンにも見逃せない一作といえるだろう。
文=渡辺敏樹
放送情報
劇場版「仮面ティーチャー」
放送日時:2023年3月14日(火)20:00~ほか
チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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