ホームドラマから時代劇まで幅広く演じた田村正和。そんな彼の代表作の1つに挙げられるのが、卓越した推理力で完全犯罪をもくろむ犯人を追い詰める「古畑任三郎」シリーズだ。田村正和と聞いて、本作を連想する人も多いのではないだろうか。
1話完結の大人気サスペンスドラマシリーズである本作の脚本を手がけたのはヒットメーカーの三谷幸喜。本作で特徴的なのが、倒叙形式と呼ばれる構成がなされていることだ。
一般的に推理作品では、山場である真犯人や犯行の全容は物語の終盤まで秘匿されるケースがほとんどだ。ところが、「古畑任三郎」シリーズでは冒頭で犯人やトリックが明かされる。つまり、ネタバレ状態から始まって、古畑がどこに違和感を覚えたのか、そのトリックにいつ気がついたのかを楽しむという作品なのだ。
アメリカの人気ドラマで日本でも1970年代に放送された「刑事コロンボ」も同様の構成で物語が展開されており、本作が"和製コロンボ"と評されるのもこれが由来になっている。









