杉咲花が体現する壮絶な人生!「アンメット」でも話題を呼んだ若葉竜也との共演作「市子」

「市子」 (C)2023 映画「市子」製作委員会
「市子」 (C)2023 映画「市子」製作委員会

今年4月期に放送され前代未聞の医療ドラマとして注目を浴びた「アンメット ある脳外科医の日記」で、繊細な心のやり取りを披露して視聴者を釘付けにした杉咲花と若葉竜也。そんな2人に魅了された人にとって必見の映画となっているのが、杉咲が壮絶な人生をたどる女性を演じたヒューマンミステリー「市子」だ。

「アンメット ある脳外科医の日記」では、記憶障害という重い障害を抱えながらも「今日できることをやろう」と前向きに生きている脳外科医のミヤビ(杉咲)と、彼女の命と記憶を守ろうとする三瓶(若葉)の関係性に感動の声が溢れ、回を重ねるごとにSNSでも「涙が止まらない」「演技がリアルすぎる」と大きな反響を呼んだ。一方、杉咲と若葉が恋人同士を演じた「市子」は、戸田彬弘が主宰する劇団チーズtheaterの旗揚げ作品となった「川辺市子のために」を、戸田自身が監督・脚本(上村奈帆と共同)・編集を担当して映画化したものだ。

杉咲花が主演し若葉竜也らと共演したヒューマンミステリー「市子」
杉咲花が主演し若葉竜也らと共演したヒューマンミステリー「市子」

(C)2023 映画「市子」製作委員会

映画は川辺市子(杉咲)が3年間一緒に暮らしてきた恋人の長谷川義則(若葉)からプロポーズを受けた翌日に突然失踪するシーンから始まる。途⽅に暮れる⻑⾕川の元に訪れたのは、市⼦を捜しているという刑事・後藤(宇野祥平)。長谷川は市子の行方を追うべく、彼女の昔の友人や幼なじみ、高校時代の同級生など、これまで市子と関わりのあった人々から証言を得るが、そこで市子が生きてきた壮絶な過去と真実を知る...。

中央に畳敷きの舞台のみが置かれ、関係者の証言と最小限の描写で展開した舞台版と異なり、映画版では舞台版で描かれなかった部分が具体的に表現されるなどアレンジが加えられ、市子の生き様がより詳しく鮮明になっている。長谷川が市子の正体を追いかけていく心情と重なるように、観客もぐいぐいと映画の中に引き込まれていくような展開が実にスリリング。次第に明らかになる市子の半生は、想像もつかないほど壮絶なものだ。

杉咲は、抗えない境遇に翻弄された市子の葛藤を圧倒的な熱量で体現。深淵を見つめるような目、雨に打たれながら「全部流れてしまえ!」という悲痛な叫び、怒りや悲しみ、切なさなどあらゆる感情を伝える涙など、観客の心に市子という女性の存在がいつまでも住み着いてしまうような、素晴らしい演技を映像に刻み込んでいる。

この記事の全ての画像を見る

放送情報【スカパー!】

市子
放送日時:2024年9月22日(日)21:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物