役所広司が威厳のある艦長、妻夫木聡が初々しい隊員を演じることでSF大作が人間ドラマに

日本映画界を代表する俳優の役所広司と妻夫木聡が共演した映画「ローレライ」(2005年)が10月1日(火)に日本映画専門チャンネルで放送される。福井晴敏の小説「終戦のローレライ」を「シン・ゴジラ」(2016年)や「シン・ウルトラマン」(2022年)の樋口真嗣監督が手掛けたSF大作で、当時のCGを駆使した戦闘や人間ドラマが話題となり、観客動員数190万人と、大ヒットを記録した。

当時24歳の妻夫木聡
当時24歳の妻夫木聡

舞台は第二次世界大戦の敗戦が濃厚になった日本。第二、第三の原爆投下を阻止するために閑職に追いやられていた絹見少佐(役所広司)は同盟国ドイツから譲渡された潜水艦「伊五〇七」の艦長として、アメリカへの反撃作戦を決行することに。「伊五〇七」にはナチス・ドイツの開発した特殊音響兵装「ローレライ・システム」が搭載されており、そのシステムは民間人の少女・パウラ(香椎由宇)を媒介する人間兵器であることが出港後に判明。複雑な気持ちを抱く乗組員たちだったが、次第にパウラの歌声に癒やされていく。

完成披露会見で「アニメで作るべきだと言われたが、生身の役者で撮りたかったので絶対に嫌だと言い続けた」と樋口監督が語ったように、アニメ的なSF要素がふんだんに盛り込まれている本作。「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの総監督である庵野秀明が絵コンテで協力していたり、「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」(1995年)の監督・押井守がデザイン協力していたりと、SFアニメ界のトップクリエイターが参加している。中でも、人間兵器であるパウラの存在や衣装はよりSFっぽさを引き出している。

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放送情報【スカパー!】

ローレライ
放送日時:10月1日(火)21:05~ほか
放送チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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