役所広司の表現力が際立つ時代劇!人間味あふれる演技で存在感を発揮した映画「最後の忠臣蔵」

「最後の忠臣蔵」 (C)2010「最後の忠臣蔵」製作委員会
「最後の忠臣蔵」 (C)2010「最後の忠臣蔵」製作委員会

「パリ、テキサス」(1984年)や「ベルリン・天使の詩」(1987年)をはじめとする数々の名作で知られるヴィム・ヴェンダース。映画「PERFECT DAYS」(2023年)では、第96回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされ、第76回カンヌ国際映画祭エキュメニカル審査員賞を受賞、主演を務めた役所広司も最優秀男優賞に輝いた。

日本が誇る名優の一人として知られる役所だが、「PERFECT DAYS」での好演が大きな話題を呼び、その実力を改めて認識した人も多いはず。今年10月に公開されたエンターテインメント超大作「八犬伝」では、江戸時代の人気作家・滝沢馬琴を演じ、時代劇との相性の良さを発揮した。そんな役所が主演した時代劇で思い出される作品と言えば「最後の忠臣蔵」(2010年)が挙げられるだろう。

赤穂浪士の苦悩と葛藤を描いた人間ドラマ「最後の忠臣蔵」
赤穂浪士の苦悩と葛藤を描いた人間ドラマ「最後の忠臣蔵」

(C)2010「最後の忠臣蔵」製作委員会

12月14日(土)にWOWOWシネマで放送される本作は、池宮彰一郎の同名小説を映画化した時代劇。「北の国から」シリーズで知られる杉田成道監督が手掛け、"忠臣蔵"に関わった人々の心情を丁寧に描く人情味あふれる物語に仕上がっている。

元禄赤穂事件で名誉の死を許されなかった2人の赤穂浪士、寺坂吉右衛門と瀬尾孫左衛門は、それぞれ使命を果たすためだけに懸命に生きている。四十七士唯一の生き残りである吉右衛門は、大石内蔵助から歴史の生き証人になり、浪士の遺族を援助するよう命じられて全国を旅していた。討入りから16年、ついに最後の一人にたどり着く吉右衛門。そこで、討入り前夜に逃亡した盟友・孫左衛門に似た男を見かける...。

役所は、用人として大石家に代々奉公してきた孫左衛門を演じた。かつては厚い友情で結ばれ、主君のために命を捧げようと誓い合った吉右衛門と再会。「逐電してまで生き延びた理由は何か」と問われ、「命惜しさに逃げた」と答える。しかし、実は彼もまた主君の命を受けていた。武士の身分までも捨てて素性を隠し、可音と名付けた内蔵助の忘れ形見を密かに育てていたのだ。可音を名家に嫁がせれば、孫左衛門の使命も終わる。

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放送情報【スカパー!】

最後の忠臣蔵
放送日時:2024年12月14日(土)17:45~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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