亀梨和也が怪奇現象に巻き込まれる芸人をリアルに演じた「事故物件 恐い間取り」 恐さを増幅させる奈緒の迫真の演技も...

「事故物件 恐い間取り」 (C)2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会
「事故物件 恐い間取り」 (C)2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会

強烈なタトゥー姿で"復讐屋"を演じたDMM TVオリジナルドラマ「外道の歌」(白石晃士監督)や、冷血非情なサイコパスを演じた2023年の映画「怪物の木こり」(三池崇史監督)など、近年は鬼才監督とタッグを組んだ作品でインパクトのある役柄を演じ、新境地を開拓している亀梨和也。キャリア20年以上のスーパーアイドルという彼自身の立場とは真逆とも言える"売れないお笑い芸人"を演じた映画「事故物件 恐い間取り」(2020年)もその一つだ。

亀梨和也の恐怖演技も話題を呼んだ「事故物件 恐い間取り」
亀梨和也の恐怖演技も話題を呼んだ「事故物件 恐い間取り」

(C)2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会

Jホラーの名手・中田秀夫監督がメガホンを取った本作は、"事故物件住みます芸人"として活動する松原タニシがTV番組の企画で挑んだ"誰かが死んだ部屋=事故物件に暮らした体験"をまとめたノンフィクションを映画化。亀梨演じる主人公・山野ヤマメはTV番組への出演を条件に事故物件で暮らすことになるが、その部屋で撮影した映像には白い"何か"が映っていた...。その後もネタ欲しさに事故物件を転々とするヤマメは一躍人気者となるが、一方で次々に怪奇現象に巻き込まれていくことに...。

"関西弁で話す芸人"を演じるにあたり、お笑いライブを観劇したり、知り合いの本物の芸人と"芸人仲間"として一日過ごすなどして、作品に入るモチベーションを高めたと当時のインタビューで明かしている亀梨。

自らが演じたヤマメは、元々のアイドルとしてのスターオーラを封印し、伸びっぱなしの髪や個性的な服装、猛特訓したという関西弁がリアルだ。序盤のコントシーンでは、振り切った体当たりの女装姿も披露。怪談話をする場面では淡々としながらも時に抑揚のある語り口で聴衆を震え上がらせ、自身が恐怖に遭遇するシーンでは目を見開いた表情と鬼気迫る絶叫でその恐ろしさを体現した。

ビデオ撮影された映像を随所に取り入れるなど"視覚を使ったホラー描写"で怖がらせる中田監督の手腕も健在。ヤマメたちを霊の世界に招く赤い服の女など、ぼんやりした死者の霊というよりもしっかりした姿形を浮かび上がらせ、心の奥底からゾッとするような恐怖を観客に届ける。一方、モヤモヤした黒い物体のように霊が描かれる場面もあり、Jホラーの第一人者である中田監督ならではの視覚的なレパートリーも興味を引く。

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放送情報【スカパー!】

事故物件 恐い間取り
放送日時:2025年1月9日(木)22:45~、1月29日(水)15:15~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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