現在放送中のドラマ「イグナイト -法の無法者-」で主演を務めている間宮祥太朗。訴訟を焚きつけて大金を稼ぐ"無法者"集団の中で奮闘する、正義感に満ちた暑苦しい新米弁護士役で存在感を放っている。5月には第1子の誕生を発表するなど、30代に差しかかり公私共に充実の時期を送っている間宮だが、同じく主演として存在感を放ったのが「ACMA:GAME アクマゲーム」シリーズだ。

99本集めるとこの世のすべてを手にすることができるという"悪魔の鍵"を巡る、頭脳×心理のデスゲームを描いた原作・メーブ、作画・恵広史による人気コミックを実写化した「ACMA:GAME アクマゲーム」シリーズ。子どもの頃に父親から不思議な力を持つ悪魔の鍵を託された主人公・織田照朝(間宮)が、父を殺した男に近づくため、鍵に翻弄された人間たちと命懸けの戦いを繰り広げていく。

謎の組織・グングニルとのバトルが描かれた2024年4月期の連続ドラマから始まり、その後を描いた配信ドラマ版、劇場版へと繋がる金曜ロードショーのスペシャルドラマ版...と、実写化されてきた大型プロジェクト。その集大成となるのが、6月28日(土)にＷＯＷＯＷシネマで放送される「劇場版ACMA：GAME アクマゲーム 最後の鍵」だ。

99本の悪魔の鍵をすべて破壊するため、親友の初(田中樹)と悠季(古川琴音)に加え、戦い通じて仲間となった潜夜(竜星涼)と紫(嵐莉菜)を連れ、父の遺した言葉を手がかりに鍵集めの旅を続ける照朝。一行は、宗教団体を司る謎の兄妹や99本目の鍵を持つ父の仇・崩心(小澤征悦)と戦い、人類の存亡を懸けた最終決戦に身を投じることになる。

頭脳と体力、さらには豪胆さまで兼ね備えた"ザ・主人公"というべき照朝を演じる間宮は、はっきりとした目鼻立ちのルックスから放たれるまっすぐな眼差しで、たとえ敵であろうと救おうとする正義に満ちたキャラクター像や屈強な意志を表現。さらに心理ゲームでの相手の心を見透かすような目つきまで抜群の目力を活かした演技が光る。

照朝の他にも漫画原作ならではの個性の際立ったキャラクターたちが魅力的で、照朝の一番の親友でライバルでもある初を演じる田中樹(SixTONES)は、一見クールだが仲間を想いの人物像を美しく繊細な雰囲気を生かし好演。さらに優秀なプログラマーで芯の強い悠季役の古川琴音、照朝に黒星をつけたキレ者でつかみどころのないギャンブラー・潜夜役の竜星涼らがドラマ版から続投。照朝と初のブロマンスをはじめ、各キャラクター間での熱い友情を体現する"チーム感"も物語にエモーションをもたらしている。

諏訪部順一、坂本真綾、関智一ら実力派声優陣によって命が吹き込まれた悪魔の存在、一流スタジオによるVFXの技術などで誠実に再現された漫画の世界観も楽しい「劇場版ACMA：GAME アクマゲーム 最後の鍵」。壮大なプロジェクトで描かれたデスゲームの結末を、間宮祥太朗の熱演と共に見届けたい。

文＝HOMINIS編集部