上白石萌音の怪演や大橋和也(なにわ男子)の温かな魅力も!天海祐希ならではの存在感が発揮された「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」
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絶大な人気を誇る児童小説シリーズを、天海祐希主演で実写映画化したファンタジー「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」(2024年)。天海が原作のイメージそのままに狂言回し的な店主の紅子役を演じ、見る者を不思議かつ、ワクワクするような世界へと誘った。
8月30日(土)にWOWOWシネマで放送される本作は、2013年に刊行されるや子どもたちに瞬く間に人気を博し、現在も継続刊行中の作・廣嶋玲子、絵・jyajyaによる児童小説が原作。すでに全世界累計発行部数は、1100万部を突破。さらに2020年にアニメ映画化、テレビアニメ化されたことで幅広いファンを捉え、西武園ゆうえんちでアトラクション化も実現するなど、あらゆる表現方法によって作品世界を広げ続けている。

(C)2024 映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」製作委員会
幸運な人だけがたどり着けるという不思議な駄菓子屋"銭天堂"を舞台に、どんな願いも叶う"ふしぎ駄菓子"を買った人々の顛末を描く本作。中田秀夫監督が、自身の娘から「銭天堂を映画化したらぜひ観たい!」と熱望されたことをきっかけに、実写映画化の企画を提案したという。
家族もシリーズの大ファンだという中田監督だけに、"銭天堂"へと迷い込む路地や、カラフルで見たこともない駄菓子がずらりと並ぶ店内の様子など、原作にリスペクトを捧げた世界観を見事に作り上げており、胸が踊る。撮影現場を訪れた原作者の廣嶋は「圧巻のセットにただただ感動」、jyajyaも「本から飛び出たような銭天堂の世界が広がっていた」と惚れ惚れとしたという。
その中で、とびきり鮮やかな存在感を発揮しているのが、天海演じる銭天堂の女店主、紅子だ。色とりどりのガラス玉のかんざしで結い上げた真っ白い髪に、真っ赤な口紅と赤紫色の着物を着た紅子。映画冒頭、劇中の少年と同じように"銭天堂"の店内の様子に目を奪われていると、そこに姿を現す紅子=天海に驚くこと間違いなし。3時間以上をかけたという特殊メイクによって、天海が完璧な紅子へと変身している。
紅子役のオファーが来た時には「私でよいのだろうか」と驚きつつもワクワクしたという天海だが、そのビジュアルはもちろん、毅然とした佇まいと包容力あふれるオーラは、原作の紅子そのものであると同時に、天海だからこそ演じられたキャラクターとして完成している。「願えば、なりたい自分になれる」「幸せになるか、不幸になるかは、自分次第」という重要なセリフも、説得力と優しさの滲むものとして、見る者の心にしっかりと届いてくる。
放送情報【スカパー!】
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂
放送日時:2025年8月30日(土)20:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
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