上川隆也×中山七里原作で描く重厚な警察ミステリー!組織の闇と対峙する刑事を熱演した「テミスの剣」

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主演ドラマ「能面検事」が最終回を迎えたばかりの上川隆也。無表情を貫き"能面"と呼ばれている検事が、巨大権力にも一切忖度せずに事件の真相を暴いていく痛快で骨太な司法ミステリーに仕上がっている同作。原作は"どんでん返しの帝王"の異名を持つベストセラー作家・中山七里による同名小説で、「無表情な主人公ゆえに映像化不可能」とも言われていたが、無表情ながらも細やかな演技で主人公・不破俊太郎検事を演じた上川の演技が見事だった。

上川隆也が警察組織の悪と対峙する刑事を演じた「テミスの剣」
上川隆也が警察組織の悪と対峙する刑事を演じた「テミスの剣」

(C)テレビ東京

「能面検事」と同様に中山七里作品を上川の主演で映像化したドラマと言えば、2017年に放送された「テミスの剣」。同作で上川は、とある事件をきっかけに警察組織の闇と向き合うことになる刑事を演じている。

1993年12月、浦和署の若手刑事・渡瀬(上川)はベテラン刑事の鳴海健児(高橋克実)と共に殺人事件の現場へ急行する。現場となった不動産屋では、店の経営者である久留間兵衛とその妻・咲江が殺され、辺りは血の海と化すほどの惨状だった。夫婦が違法な高利貸しをしていた証拠が残っていたことから、金の恨みによる犯行として捜査は進められることに。

(C)テレビ東京

そんな中、帳簿に載っていた人物で事件当日のアリバイが曖昧だった楠木明大(中村倫也)が警察に連行される。楠木は犯行を否認していたが、鳴海の暴力もいとわない壮絶な取り調べが続いたことによって犯行を認めてしまい、死刑判決が下される。その後、1995年に楠木の死刑判決を不服とした控訴審が始まり、楠木は再び無実を訴え、警察から不当な取り調べを受けたと主張する。しかし、裁判の結果、楠木の死刑は確定。渡瀬は自分たちの取り調べは正当だったのか、心に引っ掛かるものが...。そんな渡瀬に検事・恩田嗣彦(船越英一郎)は「その気持ちは大事にしたまえ」と優しい言葉をかけるのだった。

■渡瀬の正義感が、警察組織の闇をも暴いていく

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放送情報【スカパー!】

テミスの剣
放送日時:2025年9月13日(土)19:00~
チャンネル:WOWOWプラス 映画・ドラマ・スポーツ・音楽
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

出演:上川隆也 高橋克実 前田敦子 堀内敬子 高橋努 野波麻帆 中村倫也/伊東四朗(特別出演)/ベンガル 菅原大吉 余貴美子 船越英一郎

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