岩田剛典が爽やかで温かい「令和の浅見光彦」を好演!サスペンスドラマ「浅見光彦 源氏物語殺人事件」
俳優
サスペンスドラマの定番として、長く愛され続けてきた「浅見光彦」シリーズ。原作は内田康夫の小説で、これまでに多くのTV局によって制作され、さまざまな俳優が主人公・浅見光彦を演じたユニークなシリーズだ。
時代が変わっても人気が衰えることはなく、2022年には新シリーズが登場。2月に「軽井沢殺人事件」、12月に「源氏物語殺人事件」と2本のドラマが制作された。言うなれば"令和の浅見光彦"シリーズで、光彦役は岩田剛典が務めた。
爽やかなルックスを持ち、コミカルからシリアスまで演じ分ける岩田がどのように"令和の浅見光彦"を演じたのか。ここでは第2弾「源氏物語殺人事件」での岩田の演技を見ていきたい。
■岩田剛典ならではの爽やかで優しい空気感が魅力!
岩田が演じる光彦は、一言で言うと"好青年"。常に優しい雰囲気を漂わせ、口調も柔らかだ。仕事はルポライターで、些細なことがきっかけで関わることになった事件の謎を、観察力や行動力を生かして解いていく。「源氏物語殺人事件」でも、シリーズを通しておなじみのミステリー作家"軽井沢のセンセ"に鎌倉へ呼び出されたことから、一家心中とされた事件に関わることになる。
岩田は冒頭から、持ち前の魅力で印象的なシーンを作り出す。物語の最初、光彦は鎌倉の円覚寺を訪れる。境内を散策している様子は落ち着いており、爽やかで、光彦自身も古都の空気を楽しんでいるように見える。何気ないシーンも絵になる雰囲気は、岩田ならではだろう。
そして円覚寺で、悲しげな様子の女性・曾宮一恵と出会ったことで、光彦は事件に関わることになる。一恵は1カ月前、和菓子店を営む両親・健夫と華江を突然失った。一恵を含め、家族で飲んだワインに毒物が入っていたためだ。警察は無理心中として処理したが、一命をとりとめた一恵は、「両親の死は他殺だ」と言う。
そうして光彦は真相究明に乗り出すわけだが、一恵と出会った後の岩田の演技にも注目だ。お寺の境内にいた一恵が、力なく座り込んでしまった時の心配そうな表情と温かな声。一恵が事件発生当時に経験した"幽体離脱"の謎を解いた時には、軽井沢のセンセと一恵に褒められて誇らしげでありつつも、照れが混じってもいる。
爽やかなのはもちろん、優しくて頼りがいがあって、ピュアな面も持ち合わせる浅見光彦という人物のイメージに、岩田はピッタリとハマっていると言えそうだ。
■関係者に寄り添う温かい光彦を演じる岩田の演技が心にグッと来る
ワインを飲む時に健夫が言った「紫式部に乾杯」という言葉。また、店に残されていた源氏物語の巻名を記したメモなど、源氏物語にまつわる謎が絡み合いながら物語は進んでいく。事件の真相に迫るにつれ、光彦もさまざまな表情を見せるようになる。
調査のために京都へ行き、一恵の祖母、つまり華江の母から過去の出来事を聞いた時の切なそうな表情。かつて華江と結婚するはずだった男に核心を突く質問をぶつけた時の強いまなざし。そして源氏物語の巻名の謎が解けた時には、亡くなった2人の想いに手が触れたような、絶妙な表情を見せる。
事件を解決する過程において、過去の辛い出来事や、それに端を発した関係者たちの諍(いさか)いや想いなども、徐々に明るみに出てくる。しかし、常に爽やかさと優しさを保ち、相手に寄り添う光彦が中心にいるため、物語全体に温かい空気が流れている。それが本作の魅力となっているし、岩田は"令和の浅見光彦"を十二分に演じきったと言えるだろう。
鎌倉と京都、2つの古都にまたがるこの難事件に、"令和の浅見光彦"と共に挑んでみてはいかがだろうか。
文=堀慎二郎
放送情報【スカパー!】
浅見光彦 源氏物語殺人事件
放送日時:2025年11月5日(水)10:00~
チャンネル:映画・チャンネルNECO
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
詳しくは
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