主演を務める「TOKYO MER~走る緊急救命室~CAPITAL CRISIS」が2026年に公開される鈴木亮平。2021年、日曜劇場枠の連続ドラマとして放送されたことからスタートした医療ドラマシリーズ「「TOKYO MER~走る緊急救命室~」。劇場版第3弾にして集大成となる本作は、東京が舞台。鈴木自身も「MER最後の戦い」とコメントしている。
本シリーズは重大な事故や災害、事件が起きた時に"死者をひとりも出さない"ことを信条に、現場に最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両(ERカー)で駆けつける救命救急のプロ「TOKYO MER」の活躍とその人間ドラマを描いている。鈴木が演じているのは、主人公でチームドクターの喜多見幸太だ。
2023年に初めて映画化された「劇場版 TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」は興行収入45億円を突破する大ヒットを記録。その直前にはスペシャルドラマ「TOKYO MER~隅田川ミッション~」も放送された。連続ドラマから半年後を舞台にした本作では、MERチームを去ることになった音羽尚(賀来賢人)の代わりを務めるセカンドドクターが見つからない中、厚生労働省の医系技官でポンコツの青戸達也(伊藤淳史)がサポートドクターとして加わることに。東京海浜病院の循環器外科の研修医であり、MERも兼任する弦巻比奈(中条あやみ)が怪我を負うという危機的な状況の中、隅田川で大型水上バスと屋形船の衝突事故が発生する。
ふだんは木訥でおっとりした雰囲気を醸し出しているが、出勤要請が出るやいなや、キレ者の頼れる医師に変貌する喜多見チーフを演じた鈴木の人間味溢れる演技は、本作の大きな見どころとなっている。
■緊急事態でスイッチが切り替わる喜多見チーフはまさにヒーロー
ふだんの喜多見はピリピリしたところが全くないタイプだ。"音羽の後継となるセカンドドクターが決まらない時にも、学校のホームルームのように「誰かなってくれる人いませんか?」と挙手を促し、希望者0で困惑。そんな時に東京MERを直轄する都知事の赤塚(石田ゆり子)と共に厚生労働大臣の蒲田(鴻上尚史)を訪ね、優秀な人材として紹介されたのが青戸だった。自信満々の青戸だが、8年も医療現場を離れていると聞いて、赤塚は首を横に振って喜多見にNGサインを送る。しかし、真っすぐに「人の命を救いたい」という青戸を信じ、喜多見は握手を交わす。
恋人で循環器外科医の高輪千晶(仲里依紗)にも「中学生じゃないんだから」といわれるほどに不器用な面を持っているのだが、現場要請が出た瞬間にその人格は変貌。スイッチが入ったようにチームに早口で次々に指令を出し、パニック状態の事件現場でも常に沈着冷静。表情、口調、視線、迅速な動き。まるで2つの人格を演じ分けているような鈴木の演技はさすがで、ヒーローを思わせる頼もしさがある。
■噴煙を出して暴走する屋形船での緊迫感溢れる救出劇
多数の負傷者を乗せたまま暴走する屋形船。東京消防庁も駆けつけるが、船底で火災が起きている最悪の事態に。危機感を覚えた喜多見は、ERカーの中で映像を見て、負傷者の対応を消防隊員に次々と指示していく。とはいえ、このままでは死亡者が出ると判断し、ひとりで船に乗り込むことを決断するのだった。煙が立ち込め、一刻を争う状況の船内で患者たちを励ますように声をかけ続ける姿は、その声のトーンや大きさにまで鈴木が気を配って演じていることがうかがえる。ERカーでの緊急手術に怪我が完治していない比奈(中条)が加わる意志を表明した時には、その本気度合いを確かめるように鋭い視線を向ける。
リアリティがある鈴木の演技に注目しながら、物語の結末を見届けてほしい。
文=山本弘子
放送情報
TOKYO MER ~隅田川ミッション~
放送日時:2025年12月31日(水)19:10~
チャンネル:TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画(スカパー!)
※放送スケジュールは変更になる場合がございます
出演:鈴木亮平 賀来賢人 中条あやみ 要潤 小手伸也 佐野勇斗 フォンチー 菜々緒 伊藤淳史 鶴見辰吾 橋本さとし 仲里依紗 石田ゆり子 ほか
詳しくは
こちら

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