作家・麻見和史の人気警察小説シリーズ「警視庁殺人分析班」を木村文乃の主演でドラマ化したクライムサスペンス「殺人分析班」シリーズ。そこに登場する鮮烈なキャラクター・トレミーが、"いかにして冷酷な殺人鬼になったのか"、その原点を描いたスピンオフドラマが「悪の波動 殺人分析班スピンオフ」だ。
本作の主演を務めたのは、古川雄輝。2010年に芸能界入りし、2013年に少女漫画原作の主演ドラマ「イタズラなKiss〜Love in TOKYO」で、一躍注目を浴びた古川。現在は「仮面ライダーゼッツ」に出演しており、俳優として精力的な活動を続けている。
(C)2019 WOWOW・TBSスパークル/「悪の波動 殺人分析班スピンオフ」パートナーズ
そんな古川が本作で演じたのは、「殺人分析班」シリーズの1、2作目に登場した猟奇的殺人犯の"トレミー"こと八木沼雅人。彼に想いを寄せる浅田吉佳を演じるSUMIREのほか、刑事・井口役に池田鉄洋、同じく刑事・矢島役に深澤辰哉(Snow Man)、吉佳の兄を怪演する平埜生成らがシリアスなドラマに色を添えた。本作はごく普通の青年だったトレミーを冷徹無比な殺人犯へと変貌させたものとは何だったのかを描く前日譚になっている。
(C)2019 WOWOW・TBSスパークル/「悪の波動 殺人分析班スピンオフ」パートナーズ
2014年、川崎市内で女性ばかりを狙った連続殺人事件が起きる。被害者が皆、首をつられて殺されていたことから、世間では"首くくり殺人"などと呼ばれていた。犯人の手掛かりをなかなか掴めない警察は捜査に苦戦していたが、そんな中で、捜査一課の刑事・井口(池田)は、被害者女性の1人とともに防犯カメラに映っていた野木直哉(古川雄輝)を容疑者としてマークしていた。古びたマンションに偽りの個人情報で入居していた野木の本名は、八木沼雅人。彼は6歳の時に母親と一緒に誘拐され、瀕死の状態で発見された"昭島母子誘拐事件"の被害者だった。野木は身元を詐称し、アパートで気配を消すようにひっそりと息を潜めながら生活していたのだが、警察はそんな野木への疑いを深めていく。その一方で、隣の部屋に住む吉佳(SUMIRE)は、度々、兄から金の無心をされ、その上、暴力まで振るわれていた。ある日、いつものように吉佳のところに兄が訪れていたところ、その騒音に耐えかねて、野木が彼女の部屋に乗り込む。実は中学校の同級生でもあった野木と吉佳は、これをきっかけに交流を深めるように。お互いに恵まれない環境で育った2人に、通じ合う何かが生まれてくるのだが...。









