花組・永久輝せあ星空美咲、待望の新コンビが降臨!祝祭のショー『Jubilee』で見せた「最高の一歩

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『Jubilee(ジュビリー)』とは「記念祭」「祝典」という意味だ。花組新トップコンビ・永久輝せあと星空美咲による宝塚大劇場お披露目公演として上演された本作は、まさに新たなスタートを祝う喜びに満ちた華やかなショーである。作・演出を稲葉太地が担当した。

この公演が大劇場お披露目公演となった永久輝せあは、同時上演された『エンジェリックライ』では明るく天真爛漫な天使の役を演じているが、『冬霞の巴里』のオクターヴ、『激情』 のドン・ホセなど、自身の心の闇に翻弄される役柄も印象に残る。変幻自在な芝居に加え、心に響く歌声や伸びやかなダンスにも定評があり、その魅力は『Jubilee(ジュビリー)』でも如何なく発揮されている。

星空美咲は入団6年目での新トップ娘役就任。『銀ちゃんの恋』の小夏や『冬霞の巴里』のアンブル、『激情』のカルメンなど、学年からすると難易度が高いと思われる役を次々と演じ切ってきた実力派娘役だ。これまでも数々の作品で永久輝の相手役を務めてきた実績もあり、安心して見ていられる新トップコンビである。

高らかに鳴り響くファンファーレと共に始まるプロローグでは、プリンス(永久輝)とプリンセス(星空)が「新たな花園」に降臨する。新トップコンビ誕生を象徴するような幕開けだ。全編を通して続く祝祭感はショーの後半、S7「戴冠式」の場面でクライマックスに達する。ここでは豪華な衣装に身を包んだ王(永久輝)と王妃(星空)が登場し、冠をいただく。王の表情からは、新たな時代に向けての決意が伝わってくるようだ。

いっぽう、この公演をもって退団した凪七瑠海が、極楽鳥と出会う旅人(S4A)や、花が枯れ果てた土地から人々を未来に導く男(S6)など、確かな芝居心でストーリーを動かす役割を担う。また、永久輝の同期であり、同じくこの公演で退団した綺城ひか理が新トップスター・永久輝への思いを込めて歌うS8A「新たな時」も心動かされる場面だ。

S5「終わらないパーティ」は稲葉氏のショーでは定番となった若手中心のダンスナンバー。花組の若手男役・娘役が元気一杯に歌い踊る姿が、新たな時代への明るい希望を感じさせる。フィナーレのS10「威風堂々」では、シンプルな黒燕尾姿の男役たちが厳粛に踊る。「花組男役」としての誇りが伝わってくる場面である。

現在、宝塚大劇場にて上演中の『蒼月抄』『EL DESEO』が好評を博しており、さらに宝塚歌劇としては8年ぶりとなる『エリザベート』の再演も先ごろ発表されたばかり。勢いに乗る花組の「はじめの一歩」を今、振り返ってみると、きっと感慨深いものがあるはず。これもまた、タカラヅカの醍醐味ではないだろうか。

文=中本千晶

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