大東駿介がトルコの魅力を紹介！「トルコは濃密な時間を過ごせる場所です！」

古くは「Xファイル」や「フルハウス」、近年では「ウォーキング・デッド」や「glee／グリー」など、これまで日本では多くの海外ドラマが放送され、高い人気を獲得してきた。また"韓流ブーム"を巻き起こした「冬のソナタ」は韓国から上陸。"現代版シャーロック・ホームズ"を描いた「SHERLOCK シャーロック」はイギリス制作ドラマであるなど、日本は世界各国が制作するドラマを存分に楽しむことが出来る場だと言えるだろう。

そして2017年8月には、トルコ制作の宮廷歴史ドラマ「オスマン帝国外伝～愛と欲望のハレム～」が、日本国内で初放送。本ドラマは東欧やアジア、北米など世界90カ国以上で大ヒットを記録し、日本でもハレム＝後宮内における女性同士の愛憎劇が"トルコ版大奥"として反響を呼んだ。

その「オスマン帝国外伝～愛と欲望のハレム～」は、2018年7月23日より「シーズン2」の放送がスタート。また放送に先駆けて、7月18日には東京・駐日トルコ共和国大使公邸にて「オスマン帝国外伝～愛と欲望のハレム～」シーズン2日本初放送記念記者発表会が開催され、俳優の大東駿介が出席した。紀行ドキュメンタリー「7days, backpacker」で訪れて以来、大のトルコ好きであるという大東に、その魅力や俳優としての展望、「オスマン帝国外伝」の楽しみ方について独占インタビューを敢行した。

大東さんはこれまでに15カ国近くの国を訪れたことがあると伺っておりますが、その中で感じた"トルコならでは"の魅力について教えてください。

「"トルコならでは"と言えば、日本人との距離感だと思いますね。トルコって、現地の方で日本語を喋れる方が結構いらっしゃるんですよ！しかもジョークのような小ネタなんかも、覚えている方がたくさんいて。僕の周りには旅行でトルコへ行く方も多いですけど、日本全体で見ればまだまだトルコって馴染みが無い国だと思うので、そのバランスのズレがとても独特だと思いましたね」

日本語を喋れる方が多いとなると、現地の方とは日本語でコミュニケーションを取られていたのでしょうか？

「いえ、最初の方は指さし会話帳を使って、コミュニケーションを取っていました。でも途中から、相手の方は目を見て話してくださるのに、一方で僕は指さし会話帳のために目をそらすっていうことが違うなと感じてしまって。だからもう伝わらなくても良いから、相手のリアクションをちゃんとキャッチできるようなコミュニケーションを取っていこうと思ったんです。それでこちらも誠意を込めて相手に気持ちを伝えたら、日本語がわからない方でも意外と言いたいことが通じるようになりました！」

「旅行って長くても一週間程度のことが多いと思うんですけど、そうなると滞在時間よりも、内容の密度の方が重要になってくると思うんです。もちろん自分でスケジュール的な密度を上げることは出来ますが、それが記憶としての濃密な時間につながるかはまた別の話ですよね？でも現地の方とコミュニケーションを取ることは、かなり旅の濃度を上げてくれるんだなと、トルコでは実感することができましたね」

大東さんは今年で芸能活動13年目を迎えて、俳優としても脂がのり、これから役の幅がさらに広がっていくと思います。今後視野を広げるという意味で、挑戦してみたいお仕事はありますか？

「いっぱいあります。僕は今年32歳になったんですけど、20代の時はやっぱり年を重ねたら深みのある役をやりたいと思っていました。でもいざ30歳になってみると、年を重ねたからといってそういう役が出来るわけじゃないんだな、ということを実感するようになりましたね。なんというか、これまで積み重ねてきた人生の濃度や、経験値、知識...そういったものが、生き方とか役に反映されるんだろうなっていう印象です。だから自分が無知だったら、多分重みのある役は出来ないんじゃないかな。そういう意味で視野を広げてくれる旅は重要だと思います。それから僕のモットーは、想像力と好奇心を常に持って生きていく、ということ。自分はどこにでも目を向けられるし、何かを変えられるチャンスを持っているんだっていう認識は、忘れないようにしたいです」

また今回の記者発表のように、万博だったりオリンピックだったりという場面で、トルコの方をサポートできる機会も出てくるかもしれませんね。

「そうなれば面白いですよね！物事を知るってとても楽しいことですし、このお仕事に就いた根本もそこにあります。日本が外国と文化的に触れることがこれからたくさんあるので、それに向けて自分自身も心構えとして準備しておきたいです」

最後にドラマ「オスマン帝国外伝～愛と欲望のハレム～」の楽しみ方について、教えていただけますか？

「アメリカや韓国など海外産のドラマが、いまたくさん入ってくる中で、トルコのものは音楽や装飾、時代背景にしても、本当に衝撃を受けることがたくさん詰まっていると思います。でも『オスマン帝国外伝』はそれでお腹いっぱいになっても、さらに胸焼けするほどの愛憎劇が待っています(笑)。歴史ドラマを見ているはずなのに、途中から昼ドラを見ている気分になるほど(笑)。でも、それだけ情報量が詰め込まれているのに、見やすい作りになっているのも特長かな。男女のいざこざも、歴史的な事柄もシンプルに描いてくれているので、とても見やすくて楽しめるドラマだと思います！」

文＝椋鳥　撮影＝中川容邦

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