木下ほうかがソウルでぶらり旅！「旅は誰と行くかが肝心ですね」

ドラマ「チア☆ダン」(2018年、TBS系)の教頭先生役など、ドラマや映画に大活躍の俳優、木下ほうか。9月16日(日)には旅チャンネルで、韓国を旅した「最新ソウル！木下ほうかぶらり旅」が放送される。シンガーソングライターの宮田みほと一緒にソウルの最新スポットを巡った番組収録の裏側や、これまでの旅の思い出をとことん聞いた。

今回、ソウルに旅をされた感想を教えてください。

「ソウルを訪ねたのはこれが2度目。1度目はちょうど30年前の1988年、ソウル五輪のときにソウルまで行ける格安チケットが発売されたんです。それを購入して、当時住んでいた地元の大阪から下関、釜山(プサン)経由でソウルまで行きました。今回は旅チャンネルからお話をいただいて、『ぜひまた行ってみたいな』と。30年経ってソウルの街がどう発展しているのかを見てみたいという気持ちがありましたね」

ソウルで印象に残っている場所はどこですか。

「繁華街の明洞(ミョンドン)ですね。30年前は革ジャンをオーダーメードしましたが、今回は眼鏡のオーダーメード屋さんに行ってみました。益善洞(イッソンドン)という伝統的な家屋が立ち並ぶおしゃれな通りにも行きました。ここはあまり日本人観光客を見かけなかったし、穴場かも。レトロでおしゃれなカフェが立ち並ぶ中、昔ながらのオンドル(床暖房)がある住宅も残っていて、それを見ることができたのがよかったです。ショッピングセンター、COEXモールの中にできたピョルマダン図書館というところも面白かったですね。他にも漢江(ハンガン)沿いのサイクリングコースなど、今回、番組で取り上げるスポットはどれもベタな観光地ではないから、みなさんも興味を引かれると思いますよ」

現地での食べ物やお酒などはどうでしたか。

「食べたのはタッカルビ。明洞の『Mr.チーズ』という人気店に行きました。ここのタッカルビのチーズの量が東京で食べるものよりずっと多くて、チーズが切れない！すごかったですね。海苔がかかっていて、これが新食感で絶品。おいしかったです。お酒は、初日から現地の撮影スタッフと宴会をし、ワインやマッコリなどをがんがん飲んでいたら、その夜の記憶を失くしてしまいました(笑)。いや、ちゃんとホテルの部屋に戻って寝ていたんですが、店から帰り着くまでの記憶がない。ひどく酔うと、その場ではちゃんと振る舞っているのにそれを全部忘れちゃうタイプなんです」

これまではどんな旅をしてきましたか。旅でのハプニングのエピソードなどありましたら教えてください。

「僕のようなバイプレーヤーは急に『今週、空いている？』というような感じで出演の話が舞い込むこともあるので、仕事以外では海外に行かないようにしています。オフのときも、もっぱら関東近郊をうろうろと(笑)。ホテルの朝食バイキングが好きなんです。仕事で行って思い出深いのは、オーストラリアのゴールドコーストかな。そこはハリウッド式の撮影スタジオがあって、映画『燃ゆるとき』(2006年)のロケで行きました。撮影自体は、1人１台トレーラーハウスを準備してもらえたし最高に楽しかったんですが、帰国するときに現地のエロ本を持って帰ったら、成田空港の税関で引っかかってしまって...没収されました。税関の職員はすごいですよ。何もないときはすぐ通してくれるのに、エロ本を持っているときは100％『バッグを開けなさい』と言われますからね(笑)」

出演中の「チア☆ダン」は福井市が舞台ですが、現地に通っているのですか。

「今のところ、僕は福井ロケに参加していないんです。この先も行くかどうかわからないけれど、機会があればぜひ行きたい。子供の頃の話ですが、僕は大阪で育ったので、夏休みには家族でよく福井の海に行っていました。当時、小浜あたりの海は太平洋より透明度が高くて、10メートル以上の水深でも海の底まで見通せる。怖いぐらいでしたよ。そこで素潜りをして、モリを持って魚を突くんです。それがすごく楽しかったですね。もともと北陸は好きで、金沢にもハマって通っています。新幹線のグランクラスを予約して行ったことも。鉄オタではないけれど"乗りオタ"ではあるんです」

国内外、いろんなところに行かれていますね。そのご経験から旅の醍醐味とはどんなことにあると思いますか。

「旅は『どこに行くか』より『誰と行くか』が肝心ですね。僕はあまりプライベートで誰かと一緒に旅することはないんですが、今回のような旅番組ではいろんな人と組んできました。その中では光浦靖子さんと気が合いましたね。お互い良い年して独身だから、酒を飲みながら傷を舐め合うんですよ(笑)。『将来、僕たちみたいな孤独な中高年を集めてシェアハウスで一緒に暮らそうか』なんて話もしました。観光地を回っても、彼女の視点から出てくるちょっとひねくれた言葉がとても面白い。今回番組でご一緒した宮田みほさんと僕は凸凹(でこぼこ)コンビという感じでしたが、それも楽しかったし、男同士より女性と組んで旅するほうが面白いかもしれません」

撮影＝奥西淳二

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