俳優・大泉洋が『探偵はBARにいる』で垣間見せる"ボヤき"の向こう側

「探偵はBARにいる3」
「探偵はBARにいる3」

大泉洋は俳優として決して短くないキャリアを持つ。日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞した代表作『探偵はBARにいる』シリーズをはじめ、数多くの映画やテレビドラマに出演。大河ドラマ「真田丸」や連続テレビ小説「まれ」では、主人公を取り巻く重要な役どころで、泣きも笑いも織り交ぜた好演を見せた。

また、結成22年目を迎えた演劇ユニット・TEAM NACSでも大泉は活躍。今年は3年ぶりとなる本公演「PARAMUSHIR~信じ続けた士魂の旗を掲げて」に挑んだが、8万枚のチケットはいつものように即日完売。地元・北海道の片隅から出発したTEAM NACSは今や"日本一チケットが取れない演劇ユニット"と呼ばれるまでになり、そのTEAM NACSと共に大泉も目を見張る成長を続けている。

「探偵はBARにいる」

(C)2011「探偵はBARにいる」製作委員会

俳優として確かな演技力を見せる一方で、舞台挨拶やインタビュー、バラエティ番組などでは抜群のトーク力も発揮。話の最中に共演者たちからイジられて、大泉が胸の内の憤りや鬱憤(うっぷん)を押し殺しながらボヤき倒す、という展開が定番だ。『探偵はBARにいる3』の公開記念イベントでも、シリーズ恒例の拷問シーンを振り返りながら「だいたい皆さん、僕がひどい目に遭っているのを見て笑うんです」と大泉はボヤいていた。

そんな大泉の姿は、『探偵はBARにいる』シリーズの主人公と重なる。大泉演じる探偵は、幾度となく想定外のトラブルに遭遇。依頼人に振り回され、ヤクザに追い掛けられ、松田龍平扮する相棒からも、素っ気なくあしらわれる始末。そして探偵は「なんか誤解があるみたいなんだよなぁ~!」とボヤく。

「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」

(C)2013「探偵はBARにいる2」製作委員会

少しとぼけた味のある探偵役が大泉のハマり役であることは言うまでもないが、『探偵はBARにいる』シリーズで、大泉は"ボヤき"の先にあるものまでも演じきっている。"ボヤき"の先にあるもの―それは"憤り"だ。素のトークでは憤りを押し殺して笑いに変えていた大泉だが、探偵役を演じる劇中では、時に憤りを爆発させる顔も見せる。正義感や友情など、ただ単に腹が立ったからだったりと理由はさまざまだが、探偵が憤りを爆発させる瞬間に、胸の内にあった憤りは激しい情熱へと昇華するのだ。

"ボヤき"は、ままならない日常やだらしない自分に弱音を吐く、という極めて人間的な振る舞いだ。人間であれば誰しも、ボヤいた後で不満を笑い飛ばしたり、理不尽に熱い気持ちで立ち向かったり、あるいはボヤくだけボヤいて涙に暮れたことくらいあるだろう。大泉の"ボヤき"の向こう側には、そんな人間味あふれる光景、私たちのよく知る日常が垣間見える。大泉洋という俳優の持つ深みは、そんなところにあるのかもしれない。

文=editaholic

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放送情報

探偵はBARにいる

放送日時:2018年10月8日(月)23:30~ほか

探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点

放送日時:2018年10月9日(火)23:30~ほか

探偵はBARにいる3

放送日時:2018年10月10日(水)23:30~ほか


チャンネル:東映チャンネル

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