今年3月、水谷豊主演のテレビドラマ「相棒」のseason17が放送を終えた。その前後からネットでは「次回の相棒役は?」「花の里の女将役は?」など、早くも次回season18の話題が上がるほど熱心なファンも多い。
もともと「相棒」は、2000年にテレビ朝日の「土曜ワイド劇場」で「相棒 警視庁ふたりだけの特命係」として単発ドラマで放送され、2001年にかけて計3本制作された。連続ドラマ化されたのは2002年で、以後スペシャルドラマや劇場版なども制作される定番ドラマシリーズとして定着し今に至っている。今年で19年目の長寿を誇り、多くのファンを持つ「相棒」は、国民的ドラマと言ってもいいだろう。
(C)東映
「相棒」の魅力はどこにあるのだろうか?まずはやはり、水谷豊演じる主人公・杉下右京と相棒たちのやり取りや関係性だろう。杉下は鋭い洞察力と明晰な頭脳を持ちながら「警視庁の陸の孤島」である特命課に所属。そこへ寺脇康文演じる亀山薫が部下として配属されてくる。
クールで理論的な杉下と直情的な亀山のウマが合うはずもなく、最初は衝突もある。しかし真実を追い求める姿勢は同じであり、やがてともに難事件に立ち向かう相棒になってゆく。淡々とした水谷の演技と寺脇の演技はあまりに対象的だが、いつしかそれが2人の自然なあり方に見えてくるから不思議だ。
(C)東映
作品を重ねるごとに相棒も変わっていき、初代は寺脇康文、2代目は及川光博、3代目は成宮寛貴、4代目は反町隆史が務めている。また杉下の馴染みの店「花の里」の女将も、初代の益戸育江から鈴木杏樹へと代替わりしている。
(C)2014「相棒-劇場版Ⅲ-」パートナーズ
(C)2017「相棒-劇場版Ⅳ-」パートナーズ
秀逸なシナリオも、「相棒」の魅力を語る上で外せない要素だ。水谷らの軽快な台詞回しももちろんだが、ひとつひとつの言葉、テンポなどもしっかり練られている。脚本家を起用してクオリティの高いシナリオの製作に臨んでいるというから、その完成度の高さにもうなずける。
周りを固める脇役陣も特徴的で、人気取りの俳優やアイドルなどではなく、劇場出身の役者を起用。特命課を邪険に扱う捜査一課・伊丹憲一役の川原和久、鑑識課・米沢守役の六角精児などがその筆頭で、こうした役者をいわゆるバイプレイヤーとして組み込むことで、杉下らの個性と存在を引き立たてることに成功している。また、捜査一課・伊丹憲一が活躍する『相棒シリーズ X DAY』には、田中圭が出演しているのにも注目だ。
(C)2013「相棒シリーズ X DAY」パートナーズ
シナリオからキャストまで、綿密に練られ作られたドラマだからこそ、長きに渡り多くのファンに支持されているし、これからも愛され続けるのだろう。
さて、「相棒」シリーズは毎年10月~3月に放送されるのが常だ。つまり新シーズンが始まるまで半年ほど期間が空く。そんな時こそ、原点の単発ドラマや劇場版に目を向けたい。初回の「相棒 警視庁ふたりだけの特命係」をはじめ、劇場版やスピンオフ作品を6月に一挙放送予定。熱心なファンも初心者の方も、次なるシーズンに期待しつつ「相棒」の魅力を再確認しよう。
文=堀慎二郎

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