ドラマ主演を務める玉城ティナ「私自身は至って普通に生きてます！(笑)」

玉城ティナがドラマ「受験ゾンビ」で主演を務める。10月20日(日)にフジテレビTWOで放送される同作品は、高校生を対象にした脚本賞『第6回「ドラマ甲子園」』の大賞に選出されたものをドラマ化したもので、ゾンビが現れてパニックに陥った学校を舞台に、高校生たちのリアルな悩みやコンプレックスなどが浮き彫りになっていくスプラッター人間ドラマ。

受賞者の伊藤佑里香さんが監督を務める他、主人公の野口あかりを玉城ティナ、あかりに好意を寄せる同級生・深瀬玄を坂東龍汰、あかりの友人・加藤瀬那を堀田真由がそれぞれ演じる。

夏休みに文化祭の準備で学校に集まった高校3年生のあかりらは、突然現れたゾンビに襲われる。ゾンビに襲われた生徒たちはゾンビ化し、学校はパニックに包まれていく、といったストーリー。

今回、主役を務める玉城ティナにインタビューを行い、台本の感想や伊藤さんの印象、撮影現場の様子などを語ってもらった。

――高校生の伊藤さんが書いた脚本を最初に読んだ時の感想は？

「『ドラマ甲子園』の作品は毎年違うタイプの脚本が大賞を受賞している中で、今回の『受験ゾンビ』はタイトルから『どんな感じなのだろう？』と興味深く読ませていただきました。キャラクターの描写と伊藤監督が置かれている周りの環境が合わさっていて、ゾンビものなのにすごくリアリティーがあるなと感じました」

――演じたあかりの印象は？

「周りから『できる人』と思われているけど、それをひけらかしたりしない人。他のキャラクターはそれぞれ分かりやすい特徴がある中で、あかりはそれぞれのキャラクターの真ん中にいるというか、それぞれと会話をする時により一層彼女のキャラクターが際立つのかな、と。自分から何かを発して周りを変えていくというよりか、周りの状況を見ていてその中でどう動こうかと考えている女の子なんじゃないかという印象でした」

――演じる上で意識したところは？

「監督から『ゾンビが出るというのを前提に学園生活を送らないでください』というリクエストもあって、ゾンビが出てくるまでの"楽しい感じ"からゾンビが出てきてからの落差の中に、人間の本性みたいなものが少しずつ出てくるのかなと思っていたので、あかりの持つギャップが色濃くなるように気を付けました」

――撮影を終えた感想は？

「明るく始まる学園物というのが久しぶりだったので、自分的にも新鮮でした。特徴的なキャラクターを演じることが多かった中で今回は割と普通なキャラクターだったので、自分なりに悩んだりしながら『この作品の中での"普通"って何だろう？』と監督と一緒に探るところから始めました」

――初監督を務めた伊藤さんの印象は？

「堂々としていて、『もう何本か撮ってるんじゃないかな？』という感じでした(笑)。『こういうふうにお願いします』というのをその場で的確に指示してくださって、直すところとそのままでいいところを分かりやすく言葉で説明してくれていたのがとても印象的でした。もちろん初日は緊張されていたのですが、日を追うごとに経験値を増している姿を見て『私も初心を思い出して、真っ直ぐに挑まないとな』という思いになりました」

――撮影現場の雰囲気は？

「同年代ということもあってすごく良い雰囲気で、みんなで話し合いながらやってました。叫んだり逃げ回ったり立ち向かったりするシーンが多かったので、みんなハイになってやってましたね(笑)。お昼は毎日みんな一緒に食べて、晩ご飯も一緒に食べに行ったりしてすごく仲が良かったです」

――人生の岐路である"受験"が鍵となるストーリーですが、玉城さんにとっての人生の岐路は？

「沖縄出身なのですが、中学を卒業して高校から上京したことですね。学生生活の思い出よりもどんなお仕事をしたかという記憶の方が強いのですが、上京したことでそれまでの環境から大きく変わりました」

――あかりはぶっ飛んだ考えの持ち主ですが、ご自身が「ぶっ飛んでるな」と思う瞬間はありますか？

「よく友人から『変わってるね』とは言われますけど、どこが変わっているのか分からないんですよ。変わった役が多くて、見た目のイメージからそう思われがちなのかなって思うのですが、私自身は至って普通に生きてますから！(笑)」

――最後に視聴者にメッセージをお願いします！

「私がタイトルに引かれたように、きっと視聴者の皆さんも『どういうことなんだろう？』って興味を持たれていると思います。きっと誰もが経験したことのある受験だったり学生生活というものを少しずつ思い出していただきながら、自分はどのキャラクターに近いだろうと(キャラクターに自分を)当てはめてもらって、監督と役者たちの熱い気持ちが伝わればいいなと思っています」

文＝原田健　撮影＝中川容邦

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