錦戸亮が元受刑者たちに翻弄される、『羊の木』で際立つ"受け"の芝居

俳優として多くの作品に出演してきた錦戸亮。俳優デビューは1997年に行われたミュージカル『MASK』で、そのキャリアは20年以上になる。彼の役者としてのポテンシャルの高さを堪能できるのが、2018年公開の映画『羊の木』だ。

原作に「がきデカ」の山上たつひこ、作画に「ぼのぼの」のいがらしみきお、という日本ギャグマンガ界のレジェンドがタッグを組んだ問題作を、『桐島、部活やめるってよ』で注目を集めた吉田大八監督が実写化。

(C)2018『羊の木』製作委員会 (C)山上たつひこ、いがらしみきお/講談社

物語は、過疎対策として仮釈放された元受刑者たちを受け入れることになった、架空の町が舞台。過去に凶悪な罪を犯した新住民と市民との共生は、何とも言えない不協和音をもたらし、終始不穏な空気感に包まれている。

錦戸が演じるのは、街で受け入れることになった6人の元殺人犯の受け入れ業務を担当する、主人公の市役所職員・月末一。6人の元受刑者たちを演じるのは、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平の個性派俳優たち。

アクが強く、強烈なキャラクターを持つ彼らと対峙することになった月末は、彼らに翻弄される。6人が怪演を見せて、不気味な存在感を見せれば見せるほど、錦戸の"受け"の芝居は際立っていく。

文=壬生智裕

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放送情報

羊の木
放送日時:2019年11月1日(金)18:50~
チャンネル:映画・チャンネルNECO
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

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