特撮TVドラマ、平成仮面ライダーシリーズが若手俳優の登竜門であることはよく知られている。2000年放送の第1作「クウガ」のオダギリジョー、2007年放送の第8作「電王」の佐藤健、2009年放送の第11作「W」の菅田将暉をはじめ、福士蒼汰、瀬戸康史、竹内涼真といったそうそうたるイケメン俳優が平成仮面ライダーで主演している。
しかし元号が令和に変わったこともあり、平成仮面ライダーシリーズは2018~2019年に放送された第20作「ジオウ」が最後の作品となった。主演を務めていたのは今をときめく若手イケメン俳優・奥野壮だ。
奥野は2017年、第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストに出場し、フォトジェニック賞、明色美顔ボーイ賞と2つの賞を受賞して芸能界に足を踏み入れた。俳優デビューは「仮面ライダージオウ」で、まさに俳優になりたてのホヤホヤなのだ。
奥野が「ジオウ」で演じたのは主人公の常磐ソウゴ。苦境も笑顔で乗り切るポジティブな少年で、50年後には魔王として世界を支配している、という設定だ。しかし魔王ではなく人々を幸せにする王様になることを夢見て、ソウゴはジオウとして戦うこととなる。
(C)2018「ジオウ&ビルド」製作委員会(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
奥野演じるソウゴの活躍が最も楽しめる作品として挙げたいのが、2018年に公開された映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』だ。第19作「ビルド」の主人公、犬飼貴丈演じる桐生戦兎とともに、平成仮面ライダーを歴史から消し去ろうと企むスーパータイムジャッカーを相手に熾烈な戦いを繰り広げる。
天才物理学者という肩書をもち、クールなイメージが強い戦兎とは対象的に、ソウゴは前述の設定に合わせて活発で優しい少年として画面に映し出される。俳優デビューして間もない奥野だが、敵に追い回されている時の情けない顔、少年に話しかける時の優しい表情、友人と気さくなやり取りをする時の楽しげな表情など、今風男子の主人公を見事に演じている。
雨に濡れながらの戦兎との語り合い、戦兎を信じると決めた時の強い眼差しなど、持ち前のイケメンぶりもあってつい見入ってしまうシーンもたっぷり用意されている。特にTVシリーズで有名なソウゴの決め台詞「いける気がする!」は板についていて、その瞬間はまさに主人公・ソウゴになりきっていた瞬間だった。
物語は多くの平成仮面ライダーたちを巻き込みながら進行していき、ラストはライダーたち総出演で巨悪を相手にバトルを繰り広げる。それぞれの決め台詞や技などもしっかり出てくるので、仮面ライダーファンにはたまらない出来栄えだ。バトルも地上戦、空中戦と派手に展開し、映画としても痛快で、爽快感に満ちたものに仕上がっている。
平成の最後を飾り、俳優・奥野壮の第一歩となった記念すべき作品『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』は12月1日(日)に東映チャンネルにて放送。令和の仮面ライダーシリーズの展開と、俳優・奥野壮のこれからの活躍に期待しながら楽しみたい。
文=堀慎二郎
放送情報
平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER
放送日時:2019年12月1日(日)10:00~
チャンネル:東映チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。
詳しくは
こちら






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