色気がダダ漏れ...ジュリーこと沢田研二が醸し出す"男の艶"

特別企画「源氏物語」
特別企画「源氏物語」

正月のライブとしては29年ぶりとなる福岡公演を含め、2020年の幕開けに全6公演を行うなど、ザ・タイガースでデビューしてから50年以上が過ぎた今もなお精力的にステージに立つ"ジュリー"こと沢田研二。シンガーとして衰え知らずの実力は健在だが、一方で麗しいジュリーの魅力は数々の映画やドラマの中でも永遠に輝き続けている。

そんなジュリーの人気絶頂期に公開された映画『太陽を盗んだ男』(1979年)と並んで、彼の代表作として知られているのが時代劇映画『魔界転生』(1981年)。この作品が劇場公開された同じ年に、ジュリーが日本の古典文学を代表するプレイボーイ、光源氏を演じていたのをご存知だろうか?

その作品が、主演に沢田研二、演出・プロデュースを久世光彦、そして脚本は向田邦子という最強の布陣で1981年に制作された時代劇の特別企画「源氏物語」だ。

特別企画「源氏物語」

久世光彦と向田邦子といえば、1970年代にシリーズ化された「時間ですよ」や、傑作ホームドラマの呼び声も高い「寺内貫太郎一家」、挿入歌だった「お化けのロック」「林檎殺人事件」の大ヒットでも知られる異色のホームドラマ「ムー」などを手がけた名コンビ。"ドラマのTBS"と称された、時代を象徴するトップクリエイターだ。

そんな向田が、「源氏物語」の中から、藤壺・紫の上・女三の宮とつながる、いわゆる"紫の物語"を中心としたストーリーをシナリオ化。ジュリー演じる光源氏と恋物語を繰り広げる8人の女たちには、八千草薫、十朱幸代、いしだあゆみ、倍賞美津子、藤真利子、風吹ジュン、叶和貴子、渡辺美佐子と、超豪華女優陣がキャスティングされた。さらに久世は、平安時代の貴族たちが織りなす恋愛物語に、あえて西洋風の音楽をあてるという大胆な演出で独自の世界観を提示している。

特筆すべきは光源氏を演じたジュリーの美男子ぶりだ。ドラマの冒頭、藤壺役の八千草薫と対面し、募る恋慕をエモーショナルに打ち明けるジュリーの切ない表情は、恋多き男・光源氏が乗り移ったような艶かしさ...。また、八千草をはじめ人気女優たちを相手に、ジュリーが肌を重ね合わせる濃厚なラブシーンからも目が離せない。男の艶がダダ漏れのジュリーが、時に強引に、時に誘うように、女たちにアプローチする姿は、共演する女優陣の美しさがかすんでしまうほどに色っぽい。

性別を越えた美を体現するジュリーの姿が存分に映し出された「源氏物語」が、2020年1月8日(水)にTBSチャンネル2にて放送される。この作品で彼の強烈な存在感と輝きを浴びるように体感してほしい。

文=スズキヒロシ

この記事の全ての画像を見る

放送情報

特別企画「源氏物語」
放送日時:2020年1月8日(水)20:30~
チャンネル:TBSチャンネル2 名作ドラマ・スポーツ・アニメ
※放送スケジュールは変更になる場合がございます。

詳しくはこちら

キャンペーンバナー

関連記事

記事の画像

記事に関するワード

関連人物