知的かつ端正なルックスで日本のみならず、中国でも絶大な人気を誇る俳優の古川雄輝。少女漫画原作のイケメンキャラやスマートな役の印象が強い彼だが、5月1日(金)にシネフィルWOWOWにて放送される「悪の波動 殺人分析班スピンオフ」では、そんなイメージからかけ離れた冷酷な殺人鬼を演じている。
■中国版ツイッターで430万人を超える古川のグローバルな活躍
古川は幼少期から海外にいたこともあって英語が堪能で、慶應大学卒と頭脳も明晰。2010年に芸能界入りすると、2013年には自慢の語学力を生かし、日英共同制作の舞台「家康と按針」で宣教師・ドメニコ役を演じ、海外でもデビューを果たした。
また同年には、主演ドラマ「イタズラなKiss〜Love in TOKYO」で、聡明で運動神経抜群、英語もペラペラという古川の生き写しのようなキャラクターをナチュラルに演じた。役との親和性も手伝い一躍ブレイクし、特に日本と同時配信された中国では大きな盛り上がりを見せ、日本人俳優として初めて上海でファンミーティングを開催。計1200人を動員した。中国版ツイッター・Weibo(ウェイボー)では現在、フォロワーが430万人を超えるほどの存在となっている。
一方、そんな完璧なイメージが良い意味で裏切られる衝撃の姿を、WOWOWのオリジナルドラマ「悪の波動 殺人分析班スピンオフ」では見せている。地上波の作品とは一線を画すような骨太な良質を連発している「連続ドラマW」枠の本作は、麻見和史著の原作を基に、過去に3回WOWOWで映像化された「殺人分析班」シリーズの前日譚。1、2作目に登場した猟奇的殺人犯の"トレミー"こと八木沼雅人にスポットが当てられている。
■戦慄の演技で殺人鬼の得体の知れない不気味さを表現
古川が演じるこのトレミーは、モルタルでターゲットの体を固めて殺すという残忍かつ冷徹なキャラクター。古川はポーカーフェイスを崩さず、血が通ってないかのような涼しげな眼差しを被害者に向けるなど、静かな演技でこの殺人鬼の得体の知れない不気味さを体現。これまでとはギャップのある役だが、整ったルックスとの相性も良く説得力抜群で、一目見ただけで戦慄が走るような凄みを纏っている。
さらに本作では、いかにして冷酷な殺人鬼トレミーが誕生したのかという彼の過去が描かれており、殺人への動機となった悲しい過去、彼を気にかける隣人とのやりとりなどトレミーのどこか人間的な部分も浮き彫りになっていく。冷徹な部分だけでなく、心の揺らぎといったキャラクターの奥深い一面もさりげない表情の演技で訴えかけ、俳優としての技量を存分に発揮している。
高いポテンシャルを発揮し、正統派なイケメンやインテリな役だけでなく、殺人鬼でも見事なハマりっぷりを見せ、演技の幅を存分に広げている古川雄輝。彼が今後どのような役に挑んでいくのか、注目してみてほしい。
文=HOMINIS編集部
放送情報
悪の波動 殺人分析班スピンオフ #1~5 (全5話)
放送日時:2020年5月1日(金)21:00~
チャンネル:シネフィルWOWOW
※放送スケジュールは変更になる場合があります。
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