土屋太鳳主演、北村匠海らイケメン俳優が共演する『春待つ僕ら』が6月13日(土)に映画・チャンネルNECOにて放送される。原作は第41回講談社漫画賞の最終候補作にも残った、大人気の学園恋愛コミックだ。
土屋太鳳は御存知の通り実力派の若手女優。2016年には『orange-オレンジ-』で第39回日本アカデミー賞の新人俳優賞、2018年には『8年越しの花嫁 奇跡の実話』で第41回日本アカデミー賞優秀主演女優賞と、その演技力は折り紙付き。バラエティ番組に出演したり、「日本レコード大賞」の司会を務めるなど大活躍中だ。
北村匠海は若手アーティスト集団EBiDANのメンバーであり、またダンスロックバンドDISH//のリーダーも務めている。ステージでファンを沸かせる一方で俳優としても活躍し、2019年公開の映画『十二人の死にたい子どもたち』など話題作に次々に出演。主演した2017年公開の『君の膵臓をたべたい』では多くの観客を感動させ、同作品で第41回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。
そんな2人が出演するだけに、『春待つ僕ら』にはすんなり物語に飲み込まれてしまう魅力がある。土屋演じる主人公の春野美月は、周囲とうまく馴染めない女の子だったが、高校入学をきっかけに「脱ぼっち」を決意する。ある日、北村演じる浅倉永久らバスケ部のイケメン四天王がバイト先を訪れたのをきっかけに交流が始まり、友人、仲間が増えていく。
物語の最初の頃の美月は、まだ周囲に馴染めないため自分をあまり出せない空気が出ている。しかし物語が進むにつれて、バスケの試合を見守る不安げな表情、必死の声援、また弾ける笑顔など、繊細で豊かな表情を見せてくれるようになる。
北村演じる浅倉永久は言葉少なで、どこかぼんやりしている雰囲気を持つ男の子。しかしその綺麗な眼と優しい笑顔で美月を見守るシーンはとても印象的だ。永久の優しい顔立ちがそこにあるだけでいい、そんなふうに納得させられてしまうほどの存在感を見せてくれる。
悩んだり、迷ったりする美月を、永久が優しく、包み込むように見守る。美月の必至の声援を永久が笑顔で受け止める。2人の演技によって、そんな構図が自然とできあがっているのだ。
自分でも気付かないうちにひかれ合っていく美月と永久の心情。突然恋のライバルとして現れた美月の幼馴染。子供の頃からのバスケ仲間であるイケメン四天王たちの友情など、物語はさまざまなシチュエーションが絡み合いながら進行していく。
その中心には「強くなる」というそれぞれの想いが据えられていて、美月が苦手としていた作文の朗読に挑んだり、また永久がバスケの練習で奮戦したり、それがためにぶつかり合ったりしながら成長していく姿が眩しく映し出される。
それが実に爽やかで、見終わった後に「見てよかった!」と思える作品に仕上がっているのだ。土屋太鳳と北村匠海の演技と恋の行方を追いながら見ているうちに、青春の日々を精一杯送る彼らの姿から、きっとパワーをもらっていることだろう。
文=堀慎二郎
放送情報
春待つ僕ら
放送日時:2020年6月13日(土)21:00~
チャンネル:映画・チャンネルNECO
※放送スケジュールは変更になる場合があります
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