ダサい佐藤健が新鮮!映画で見せた"恋つづ"とは違う地味男っぷり

「億男」より
「億男」より

"彼女気分が味わえる"と公式ラインアカウントや公式ユーチューブチャンネルが大人気。コロナ禍の中、再放送された"恋つづ"こと「恋はつづくよどこまでも」でも再び視聴者をキュンキュンさせた佐藤健。熱い注目が集まる中、WOWOWシネマにて高橋一生とW主演をつとめた『億男』(2018年)が放送される。川村元気によるヒット小説を映画化した本作。メガホンをとったのは佐藤健の代表作である実写版映画『るろうに剣心』シリーズでおなじみの大友啓史だ。

"恋つづ"で演じた医者の天堂が魔王でドSなら、『億男』で演じる一男は振りまわされ型のドM?キャストも濃すぎるこの映画の佐藤健の立ち位置とは?

■これまでで一番ダサい役に挑戦?

佐藤健演じる一男は兄が残した借金3,000万円を返済するため、妻(黒木華)や娘と別居し、昼は図書館司書として夜はパン工場でひたすら働き続ける地味な青年。疲労困憊の日々を送っていたが、ある日、福引でもらった宝くじで3億円が当たって呆然とする。「これで働かなくて済む〜!」とテンションマックスになりそうなものだが、踏んだり蹴ったりの生活を送ってきたゆえにネットで高額当選した人たちの悲惨な人生について読んでしまい、悩んだ末に大学時代に落語研究会で一緒だった親友、九十九(高橋一生)にお金の使い道を相談することにーー。

地味同士、モロッコに旅したこともある九十九と久しぶりに会うと相棒は起業家として億万長者になっていて、一男は再び呆然。札束が舞う馬鹿騒ぎのパーティに巻き込まれ、泥酔した一男を残し、九十九は当選金とともに行方をくらましてしまう。「人が良すぎる!」、「ださっ!」、「しっかり」という声が聞こえてきそうな役は佐藤健の新境地である。

■クセモノ揃いのお金持ちに翻弄される佐藤健

お金を持って疾走した九十九の手がかりを追って出会うのはみごとにうさんくさいキャラクターばかり。一男は九十九とともに会社を起こしたギャンブル好きの変な関西人、百瀬(北村一輝)に競馬場でだまされ、全身からうさんくささを醸し出す経済セミナーの教祖、千住(藤原竜也)のウンチクに唖然とし、九十九の元秘書で質素な団地の部屋に大金を隠し持つ十和子(沢尻エリカ)に「みなさんが追いかけていた夢はお金では買えなかったものじゃないんですか?」と問いかける。

身内の借金を返済して、もとのように家族3人で暮らす平凡な幸せを取り戻したいだけなのに、妻にも"お金に困ってあなたは変わってしまった"と突き放される場面は実直で不器用な主人公なだけに切なさ倍増だ。モロッコの旅の回想シーンで雄大な砂丘の中、一男の前で九十九が得意な落語「芝浜」(大金を拾った男の話)を披露するのも印象的。個性的な登場人物に囲まれ、受け身に徹しているからこそ光る演技。佐藤健の地味男っぷりに注目したい。

文=山本弘子

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放送情報

億男
放送日時:2020年8月5日(水)21:00~
チャンネル:WOWOWシネマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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