ストイックな役作りも!佐藤健が悪役に初挑戦した映画に再注目

佐藤健(「いぬやしき」より)
佐藤健(「いぬやしき」より)

映画、テレビドラマなど出演作が相次ぐ俳優・佐藤健。今年3月に開設したYouTubeチャンネルが、早くも189万人を突破するなど(2020年8月6日時点)、その人気は絶大なるものがある。

そんな彼が初の悪役に挑戦した作品が、『GANTZ』の原作者・奥浩哉と、佐藤信介監督が再びタッグを組んだ映画『いぬやしき』(2018年)である。墜落事故によって脅威的な力を手に入れた初老のサラリーマン・犬屋敷壱郎(木梨憲武)が、彼と同じ力を持ち、人を傷つけていく高校生・獅子神皓(佐藤健)の暴走を止めるために立ち上がるアクション大作だ。

いぬやしきに出演した佐藤健

もともと佐藤演じる獅子神皓は、いじめのために引きこもりとなった友人を気にかけたり、離婚後、苦労して皓を育てた母親を気遣うなど、優しい一面を見せていたが、ある日、謎の墜落事故に巻き込まれ、機械の体と、脅威的な能力を手に入れる。やがてその力に全能感を抱いた彼は、無差別殺人を行うようになる。

主人公の犬屋敷と対立する悪役・獅子神という役は、高校生であるということ、そしてダークな味わいのキャラクターであるということで、佐藤健というのは意外性があるキャスティングだった。だが、多くの映画などでヒーロー的な役柄を演じる一方で、NHK大河ドラマ「龍馬伝」での岡田以蔵役のような影のある役もこなしてきた佐藤は、この役に適任と感じた製作陣がラブコール。佐藤自身も本作パンフレットのインタビューで、そのオファーを受け、「やらせてもらうからには、自分にしかできない獅子神皓を演じよう」と決意を固めたことを明かしている。実際、彼が演じた獅子神は、無差別殺人を行う非情さを持ちながらも、心の奥底には怒りや悲しみを内包するキャラクターとして強い印象を残す。

この作品では、獅子神の肉体の仕上がり具合にも驚くだろう。佐藤自身、「今回の役には余分な脂肪がいらないと思った」そうで、食事制限をしながらも身体を絞っていった。そのストイックな役作りが、劇中で見せる獅子神のえたいの知れない存在感をもたらしている。

そしてもう一点。獅子神のキャラクターを印象づけるのは、腕から銃やレーザーが飛び出す機械の体をリアルに作り出したCGだろう。佐藤自身も「日本映画でここまでのクオリティーのCGシーンは見たことがないので、この作品がきっかけで日本映画の可能性がもっと広がる気がしました」と自信を見せている。その言葉通り、東京・新宿の空を縦横無尽に飛び回って戦う犬屋敷と獅子神の、クライマックスにおける空中バトルは必見だ。

文=壬生智裕

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放送情報

いぬやしき
放送日時:2020年9月1日(火)21:00~ほか
チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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