西島秀俊&内野聖陽に胸キュン！「きのう何食べた？」正月スペシャルに再注目

西島秀俊と内野聖陽のダブル主演で大ヒットを記録したドラマ「きのう何食べた？」(テレビ東京系)が映画化されることが決定した。よしながふみによる同タイトルの漫画を実写化したドラマは、倹約家で超真面目な弁護士、西島演じるシロさんと繊細でちょっぴりお調子者の美容師、内野演じるケンジのほっこりカップルと毎回、登場する節約レシピが大人気に。

癒される人が続出し、"何食べロス"の声に応えて今年のお正月に放送されたのが「きのう何食べた？正月スペシャル2020」。シロさんの誕生日のエピソードや、セレブな生活を送る友人の対照的なカップル、小日向(山本耕史)と航(磯村勇斗)の知られざる関係も描かれた、このスペシャルドラマが9月19日(土) 映画・チャンネルNECOにて放送される。期待を裏切らないその面白さとは？

■ときどき無駄使いするケンジが贈ったプレゼントとは？

3部構成になっていたスペシャルのパート1では芸能事務所に勤める小日向の紹介でシロさんが少年の頃から大ファンだった憧れの女優、三谷まみ役として宮沢りえが登場。珍しくデレデレするシロさんにケンジは嫉妬するが、家に帰るとソワソワ。時計の針が12時になった瞬間に「ハッピーバースディ！シロさん！」と用意していたプレゼントを渡す。「この日付が変わったらすぐに言いたい感覚ってどうもわからんなぁ」と思いながら箱を開けると中に入っていたのはオシャレなブランドものの傘。節約の鬼のシロさんが安物の傘を持っているのがケンジは前から気になっていたのだ。

ちなみに過去にケンジはシロさんのために高いハーゲンダッツを買ってきて、ひどく怒られた経験あり。高そうな傘だとは思っていたもののブランドに疎いシロさんは弁護士事務所の仲間に傘を褒められ、"3万円はするのでは？"と言われ、驚愕する。

しかし、今回シロさんはケンジを責めたりはしない。年老いた両親のことで心を痛めるシロさんにケンジは「俺、お金って大事な人のために使うなら価値は何倍にもなると思うんだよね」とそっと寄り添う。ケンジの名言は今作のモチーフにもなっている。

■あさり事件で明らかになる航のホントの気持ち

スペシャルでは小日向とジルベールこと航のカップルの関係がより詳しく描かれている。オシャレなマンションで同居し、デイトレーダーとして生活しているジルベールのために高級食材を使って手料理をふるまう小日向。節約料理のシロさん＆ケンジの食卓とは対照的だ。

小日向が仕事のつきあいで家に持って帰ってきた大量のあさりを臭いし、砂で汚れるから嫌だとジルベールに拒絶されたことから物語は展開。シロさんとケンジも、あさり事件に巻き込まれることになる。わがまま放題なジルベールにケンジが先輩ならではのアドバイスをする場面も見所の1つで、ツンデレな恋人に尽くし、右往左往する小日向に同情していた視聴者に「これはこれで幸せなカップルの形なんだ」と思わせる結末にもほのぼのさせられる。

そして最後のパートでは、仕事が忙しくなったシロさんのためにケンジが安い食材を探してスーパーをかけずりまわり、毎日、料理を作って立場逆転。ストレスがたまり、無意識にハーゲンダッツを買ってしまうケンジだったが、そんなケンジの努力をちゃんと見ているシロさんの視線のあたたかさに視聴者は胸キュン。プレゼントした傘が最高の演出となるエンディングまで見逃せないシーンの連続となっている。

文＝山本弘子

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