"わたナギロス"の今見たい!多部未華子主演「これは経費で落ちません!」

"わたナギロス"がささやかれ、続編を希望する声が聞こえてくるほど、多くの視聴者を虜にした「私の家政夫ナギサさん」。家事と恋には不器用だが仕事は誰よりもできる独身女性の相原メイ。そんなメイが家事を完璧にこなすおじさん家政夫・鴫野ナギサを雇ったことから巻き起こる騒動を描いたハートフルラブコメディの同作で、ヒロインを演じていたのが多部未華子だ。

©️NHK/アックスオン

「半沢直樹」など話題作がひしめき合った2020年夏ドラマの中でも、自然な演技に定評がある彼女が演じたメイの姿に共感を覚える視聴者が続出。回を重ねるごとに視聴率は右肩上がりで上昇、最終回では19.6%という高い数字をマークした。これだけの支持を集めたのも働く女性が抱える悩みをリアルに演じきった彼女あってこそといえる。

©️NHK/アックスオン

そんな多部の代表作の1つに挙げられるのが、ファミリー劇場でのCS初放送が決まった「これは経費で落ちません!」。タイトルからもわかるように、花形部署と呼ばれる営業部などではなく、どちらかといえば地味な印象がある経理部が舞台だ。ストーリーも壮大なミステリーや派手なアクションがあるわけでもなく、どこの会社でも起こりうるテーマを扱っているのに面白いという不思議な本作。物語はたった1枚の伝票からはじまる。

©️NHK/アックスオン

多部が演じる経理部員の森若沙名子は、仕事は優秀、プライベートも完璧。マイペースを崩さないよう社内の人間とは深く付き合わない主義という堅物女子だ。何事にもイーブンに生きることをモットーにする彼女はルールに則った経理処理を信条にしており、ルールを破った伝票は相手が誰であっても決して受け取ることはない。大きな不正事件とはいえないまでも小ズルい社員を相手にどうアプローチし、いかにイーブンに持ち込んでいくのかという駆け引きは見どころの1つといえる。

©️NHK/アックスオン

また、このドラマを語る上で欠かせないのが、恋に奥手な森若の恋愛模様。ただし、お相手となる山田太陽(重岡大毅)はどこかの大金持ちでも芸能人でもない、同じ会社で働く若手営業部員。本作はどこまでいっても良い意味で普通なのだ。しかし、仕事や恋に悩む女性という現実世界でありそうなテーマだからこそ、多部の等身大の演技がハマり、多くの人に支持されたのではないだろうか。

文=安藤康之

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放送情報

これは経費で落ちません!
放送日時:2020年10月18日(日)13:00~
チャンネル:ファミリー劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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