切なくも力強い物語が展開！蒼木陣、櫻井圭登ら出演の「舞台『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち」

名立たる刀剣が戦士の姿となった刀剣男士と呼ばれる個性豊かな男性キャラクターとして登場し、歴史上の戦場を駆けめぐりながら部隊を編成・育成していく大人気シミュレーションゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」。その舞台版である舞台『刀剣乱舞』は、2016年の「舞台『刀剣乱舞』虚伝 燃ゆる本能寺」からスタートした。さまざまな伏線を散りばめたストーリーや迫力ある殺陣がファンの心を掴み、2020年11月現在までにシリーズ9作品が上演されている。

そんな大人気シリーズの第8弾「舞台『刀剣乱舞』維伝 朧の志士たち」が、11月23日(月)に日テレプラスにてTV初放送。2019年11月～2020年1月まで東京・兵庫・東京凱旋・福岡にて上演された本作は、舞台『刀剣乱舞』シリーズでは初となった、肥前忠広と南海太郎朝尊の登場と、演劇集団キャラメルボックスの岡田達也が坂本龍馬を演じたことも話題を呼んだ。

肥前忠広からの出陣要請を受け、陸奥守吉行、和泉守兼定、堀川国広、鶴丸国永、そして小烏丸からなる第二部隊は、1863年の文久土佐藩、土佐勤王党が恐怖政治を敷く"放棄された世界"へ出陣。先行調査をしていた肥前忠広・南海太郎朝尊と合流した刀剣男士たちは、この歴史改変の中心人物の探索を開始する。歴史改変を正す糸口を探るなか、陸奥守吉行のかつての持ち主だった坂本龍馬と出会い、行動を共にすることになる刀剣男士たち。一方、鶴丸国永と小烏丸は、主からとある密命を下されていた...。

陸奥守吉行を演じるのは、前作「舞台『刀剣乱舞』慈伝 日日の葉よ散るらむ」に続いて2回目の刀ステ出演となる蒼木陣。「ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン」の喜多一馬役で注目を浴びた彼は、今回、かつての主から受け継いだ真っ直ぐな心を持つ陸奥守吉行を熱演しており、これまで何度も坂本龍馬を演じてきたベテラン・岡田達也に全力でぶつかっている。アクロバティックな動きで魅せる殺陣も印象的だ。

そして今回初参加ながら、重要な役どころである肥前忠広を演じるのは櫻井圭登。『あんさんぶるスターズ! オン・ステージ』の紫之創役などで知られる注目株だ。本作では、人斬り・岡田以蔵の刀として見ごたえある殺陣を披露。普段は無愛想な肥前忠広が、かつての主とのやりとりで見せる新たな表情に注目だ。また、鶴丸国永役の染谷俊之が初演以来の久々の登場となったことも、刀ステシリーズのファンには嬉しいポイントだろう。

刀剣男士の日常を描いた前作とは打って変わって、刀ステらしい重厚な世界が描かれた維伝。7振りの刀剣男士それぞれにしっかりと見せ場があり、今後について想像を巡らせたくなる新たな伏線も気になるところ。かつての主とその刀剣が織りなす切なくも力強い物語を楽しみたい。

文＝中島文華

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