まなざし、表情...19歳の林遣都がラブストーリーで見せた表現力

朝ドラ「べっぴんさん」や「スカーレット」に出演。「おっさんずラブ」で人気が高まり、「姉ちゃんの恋人」では有村架純の恋人役を演じた林遣都。味わいのある俳優として成長した林が、まだ19歳の時に吉高由里子と共演したのがドラマ「美丘-君がいた日々-」(2010年)だ。原作は「池袋ウエストゲートパーク」の作者でもある石田衣良。この作品が2月からホームドラマチャンネルで放送される。

涙なしでは見られないこのドラマで、林は不治の病を抱えるヒロインを愛する青年を熱演。その後のブレイクも納得の演技と、ドラマの見どころとは?

■林遣都演じる"太一"は不器用でピュアな大学生

「美丘-君がいた日々-」に出演の吉高由里子、林遣都ら

(C)NTV

将来の夢もなく、母親に「しっかりしなさい」と怒られている大学生の太一(林遣都)は、ある日、大学の屋上で美丘(吉高由里子)と出会う。屋上の淵に立っている美丘の後ろ姿を見て、いてもたってもいられず、太一は高所恐怖症だったことも忘れて柵を飛び越え「死んじゃダメだ!」と美丘を止める。「あたしが自殺するように見える?」とケラケラ笑う美丘だったが、彼女はこのとき、自分が脳の病気で長く生きられないことを知っていた。

そんなことを知らない太一は、やんちゃで何をしでかすかわからない自由奔放な美丘から次第に目が離せなくなっていく。傷ついたり、傷つけたくないから恋をしないと決め、1人で病気と向き合おうとする美丘。その明るさの裏に見える儚さと危なっかしさを見逃さない太一の視線がいい。

自分に嘘をつくことができない太一は思いを寄せられている同級生とのデートを断り、美丘に告白。友人たちから「オマエには手に負えない」と反対されるほど恋愛偏差値が低い男子が、そんなにハードルの高い恋をしてどうなってしまうのか?視聴者さえも心配させる役どころで林の演技から目が離せない。

■苦悩しながら最後まで愛を貫く太一が泣ける

(C)NTV

美丘に病気のことや抱えていた孤独をぶつけられ、"俺は逃げない。いなくならない。絶対ひとりぼっちにしない"と覚悟を決める太一。太一に心を開いて本気の恋をしたことでまわりの愛に気づき、急速に進んでいく病気と闘う美丘も切ないが、一番大切な人のそばにいるだけで何もできない無力さに苦しむ太一にも胸を締めつけられる。

手足が不自由になり、入院した美丘が記憶障害によって太一の顔がわからなくなり、病室から出て泣き崩れるシーン、意識が戻った美丘が太一と出会った屋上に行きたいと頼み、車椅子でいつもサボっていた授業を受ける姿を見守るシーンなど、セリフも含めて泣ける場面が多く、宣言した通りにどんなに辛くても苦しくても逃げ出さない太一と、愛する人と出会えたからこそ笑顔で生きると決意した美丘の姿に力をもらえる。

就活にも弱腰で目標もなく生きていた青年が、美丘の短くまぶしい命を背負ったからこそ、見えてきたものとは?主演の吉高はもちろん、若き林のまなざしや表情1つで心を動かす表現力に改めて驚かされる。

文=山本弘子

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放送情報

美丘-君がいた日々-
放送日時:2021年2月21日(日)0:30~
チャンネル:ホームドラマチャンネル 韓流・時代劇・国内ドラマ
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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