橋本環奈がドラマWで葵わかな吉川愛と共演「感覚を共有できて手応えを感じてます」

3月20日(土)より放送・配信スタートをする「連続ドラマW インフルエンス」(WOWOW)で主演を務める橋本環奈。女性の友情に起因する殺人事件を描いた本作で、ごく普通の生活を送っているように見える書店員・戸塚友梨を演じている。高校生時代、友梨は親友の坂崎真帆(葵わかな)を守るために殺人を犯し、その友梨の身代わりとして幼馴なじみの日野里子(吉川愛)が少年院に入ったことにより3人の関係が複雑化していく。

「連続ドラマW インフルエンス」について語った橋本環奈

ドラマ、映画で快活な役柄を演じることが多い彼女が、影のある友梨をどう演じたのだろうか。

「罪を犯したことを除いて、友梨は地味な女性なんです。学生時代の真帆はみんなの目を引く存在でしたし、里子は不良グループの中にいて目立つ存在でした。でも友梨はどこにでもいる女の子。だからこそ殺人を犯したことに意外性があって、犯行のシーン以外はあまり特別なことは意識せず、ごくごく普通の女の子という感覚で演じました。『芯はあるけど語尾が強過ぎると友梨らしくなくなってしまうかな』とか、そういう細かい部分を大事にしました。

友梨は殺人を犯して普通の高校生ではなくなります。それでどこか物事を達観しているんですけど、やっぱり普通の日常を過ごしているという部分が複雑なんです。その感情の機微を表現できていて、数あるドラマWの名作に肩を並べられたら幸せです」

繊細な表現に気を配りながらも演じるうえで不安はなかったと話す。

「もともとプレッシャーは感じない性格なんです。ただ、撮影の順番はストーリーの展開通りではなかったので、感情の変化をしっかり把握する難しさはありました。この作品は伏線の回収の仕方が重要ですし、事件の前と後、すべてを知る前と後では感情が違いますからね。

自分のシーンはもちろんですが、やっぱり友梨、真帆、里子の3人がそろっているシーンはかなり重要です。初めて共演する葵さん、一度共演したことがある吉川さんとは撮影の合間に積極的にコミュニケーションをとりました。2人とも"感覚を共有することに大きな意味がある"と感じてくれている印象があって、3人のシーンには手応えを感じています」

同世代の俳優との共演も大きな財産になったようだが、撮影中にはほかにも貴重な体験をしたそうだ。

「友梨が高校生だったのは、私がまだ生まれていなかった昭和という設定です。ヘアメイクや衣装がとても興味深かったですね。前髪がすごくフワッとしていたり、里子のスカートの丈がかなり長かったり。あと"公衆電話"が新鮮でした。個人的な経験としては、小学校低学年ぐらいのときに一度だけテレフォンカードで電話を掛けた記憶があるくらいで、小銭を入れて公衆電話を使ったのは今回が初めてだったんですよ。

そんな部分にも見どころはあるかもしれませんが、やはり作品としてはいろんな意味で裏切られていく展開と3人の関係性に注目してほしいですね。罪を犯しながらそれぞれ支え合い、高校生時代に事件が起きた後、3人の間に変化が起こり続けます。変化していくものの決して離れることはない...とにかく不思議な関係なんです」

文=大小田真 撮影=大川晋児

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放送情報

連続ドラマW インフルエンス
放送日時:2021年3月20日(土)22:00~ほか
チャンネル:WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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