浜辺美波北村匠海が3度目の共演!高校生4人の切ない片思いを描いた青春ラブストーリー

恋に悩み、胸の内に孤独を抱えている高校生4人の二度と帰らない瞬間を鮮やかに描いた青春ラブストーリー『思い、思われ、ふり、ふられ』(2020年)が7月に放映される。

メインキャストは浜辺美波、北村匠海、福本莉子、赤楚衛二の4人で、浜辺と北村はヒット作『君の膵臓をたべたい』、オリジナル劇場アニメ『HELLO WORLD』に続いての共演。まわりを傷つけたくないゆえにいつも明るく振る舞っている山本朱里役を浜辺が、朱里の義理の弟で女子にモテモテの山本理央役を北村が演じている。原作は『ストロボ・エッジ』と『アオハライド』でおなじみの咲坂伊緒の同名少女コミックで、実写版のメガホンをとったのは映画『アオハライド』や『フォルトゥナの瞳』の三木孝浩監督。リアルな高校生でなくても、視聴者が"あの頃の自分"に重ね合わせたり、大事なことを思い出したりすることのできる、普遍的な魅力を持つ内容に仕上がっている。

Official髭男dismによる主題歌「115万キロのフィルム」も話題となった映画の浜辺と北村の魅力、そしてドキドキの胸キュンシーンとは?

■好きなのにすれ違う不器用な季節の恋

「思い、思われ、ふり、ふられ」には同級生4人それぞれの切ない片思いが、印象に残る台詞とともに繊細に描かれている。

朱里の友達、由奈(福本莉子)は絵本の中に出てくる王子様に幼い頃から憧れている典型的な乙女体質。ある日、王子様にそっくりな理央を見かけ、ひと目で恋に落ちてしまう。そのことを知った朱里は由奈を家に連れていき、義理の弟の理央を紹介。2人の仲をとりもとうとするが、クールな理央は女子に告白されてもハッキリ断るタイプ。「ちゃんと言わないと(相手が)ずっと引きずっちゃうじゃん」という考えの持ち主。やがて由奈は、理央には心に秘めた「告白できない人」がいると知ることになる。

左から浜辺美波、北村匠海

(C)2020「思い、思われ、ふり、ふられ」製作委員会 (C)咲坂伊緒/集英社

北村演じる理央の胸キュンシーンも映画の見どころの1つ。下駄箱で、いつもうつむいてばかりの由奈を見かけて「ほら、こっち」と顔を上に向かせるシーンや、友達でもある乾(赤楚衛二)と朱里が急接近したことを知り、嫉妬した理央がふりしきる雨の中で突然、朱里にキスするシーンは胸キュンポイント。夏祭りや文化祭など、青春感満載のシチュエーションの中、4人の揺れ動く気持ちが物語を意外な方向に展開させていく。

浜辺美波は周囲に気を使いすぎてしまう性格の朱里が抱える複雑な心情を、切なさと儚さがこぼれ落ちるような笑顔で表現。高校生らしからぬ大人っぽさを身に纏った理央役を演じた北村匠海は暗く目力のある視線で、もの言わずとも傷ついた過去があることを感じさせる演技が光っている。

■"ここではないどこか"という台詞が青春を象徴

朱里が乾に連れて行かれた街が見渡せる丘の上で、家から逃げ出したくなる気持ちを打ち明け、「どこに?」と聞かれ、「ここじゃないどこか」と答えるシーンはとても印象的だ。未来が漠然としていて、親の庇護下に置かれている思春期にこんなふうに感じたことがある人は、世代に関係なく多いはず。すれ違い、重なるラブストーリーでありながら、4人が家庭や学校の中で感じている孤独、友人が言ってくれた言葉を通して成長していく過程も描かれ、恋のキラキラ感だけではなく、陰の部分も描いた青春映画となっている。

文=山本弘子

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放送情報

思い、思われ、ふり、ふられ(実写版)
放送日時:2021年7月10日(土)13:00~
チャンネル:WOWOWプライム
放送日時:2021年7月10日(土)20:00~
チャンネル:WOWOWシネマ

※放送スケジュールは変更になる場合があります

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