小松菜奈菅田将暉が10代の儚さと危うさを見事に表現!W主演作『溺れるナイフ』

ドラマや映画でのゴールデンカップルといえば、古くは「赤いシリーズ」の山口百恵と三浦友和。最近話題になったのは「逃げるは恥だが役に立つ」の新垣結衣と星野源、そして「恋はつづくよどこまでも」の上白石萌音と佐藤健などなど。山口百恵、新垣結衣のように、芸能界では名カップルから結婚に至ることも少なくない。

そんなゴールデンカップルのひとつに上げられるのが、小松菜奈と菅田将暉だ。『ディストラクション・ベイビーズ』(2016年)、『溺れるナイフ』(2016年)、そして『糸』(2020年)と3本の映画で共演が続き、話題となった。

そんな2人のキャリアの大きな起点となったのが、W主演作『溺れるナイフ』だろう。小松菜奈にとっては初主演作、菅田将暉にとっては第26回日本映画プロフェッショナル大賞で主演男優賞を受賞するなど、大ブレイクのきっかけとなった。

映画『溺れるナイフ』で主演を務めた小松菜奈&菅田将暉

映画『溺れるナイフ』は、ジョージ朝倉の漫画が原作の作品。少女漫画原作ということで、キラキラした胸キュンムービーかと思って見ると、かなりパンクな内容に驚くことだろう。憧れを持って見てしまった10代には、もしかしたら共感や理解をすることは少し難しいかもしれない。むしろ酸いも甘いも経験した大人が見てこそ、共感できる作品だと思う。

■田舎町で運命の出会いを果たす"特別な2人"

人気モデルの望月夏芽(小松菜奈)は、家庭の事情で、東京から遠く離れた父の故郷・浮雲町に引っ越すことに。田舎町で出会ったのは、神事も司る地元の名士一族のコウちゃんこと長谷川航一朗(菅田将暉)だった。

「神さん(神さま)」が支配する海で、15歳という無敵な年齢の2人は運命の出会いを果たし、お互いが持つ特別な輝きに惹かれ、恋に落ちる。

ハイブリーチの金髪、授業をサボっていても「長谷川家の人だから」と許され、入ったらバチがあたるといわれている海で平気で泳ぐ「特別な少年」コウちゃん。「神さん」に近い存在である彼の無敵感を演じられるのは菅田将暉の瑞々しさ故。そして、田舎では浮いてしまうほどの「特別な美少女」、夏芽のエキセントリックなまでの少女性を違和感なく演じきった小松菜奈。2人の演じる10代の少年少女は、ナイフの刃の上に立っているような危うさを感じさせる。

菅田将暉
小松菜奈

■魔法が解けた少年少女は、大人への道を踏み出す

「特別な少年」コウちゃんの魔法が解けるのが、彼が司る夏祭りの日。魔法が解けたコウちゃんは夏芽から遠ざかり、コウちゃんを失った夏芽は女優として大成し、その晴れの場でようやく、彼女の「神さん」であるコウちゃんと並べる「特別な存在」になることができた。

『溺れるナイフ』は思春期という魔法が解けて、少年と少女が大人への道を踏み出す物語なのだ。現在25歳の小松、28歳の菅田が高校生役を演じることはできるだろうが、コウちゃんと夏芽を演じるのは、もう難しいかもしれない。線香花火のように、一瞬のために全力で輝く美しさ描いた作品だ。彼らが4年後に共演した映画『糸』と見比べてみるのもいいかもしれない。

菅田将暉と小松菜奈の危うさを際立たせているのが、2人に憧れる普通の子を演じた重岡大毅(ジャニーズWEST)と上白石萌音。重岡大毅の温かさと、上白石萌音の愛憎入り混じった感情は、さすがの演技力。この2人あってこそ、コウちゃんと夏芽の危うさが成立する。

文=坂本ゆかり

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放送情報

溺れるナイフ
放送日時:2021年9月21日(火)17:00~
チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合がございます

小松菜奈・菅田将暉の放送情報はスカパー!公式サイトへ

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