面倒くさいけど愛おしい!岡田将生が演じたチャーミングな皮肉屋の魅力

「大豆田とわ子と三人の元夫」より
「大豆田とわ子と三人の元夫」より

今年に入ってから、映画『さんかく窓の外側は夜』の除霊師役や、舞台『物語なき、この世界。』の風俗店に通う冴えない男役、映画『ドライブ・マイ・カー』でのどこか陰のある俳優役など、爽やかなイメージとは異なるチャレンジングな役が続いている岡田将生。中でもハマり役として多くの視聴者から愛されたのは、坂元裕二脚本のドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(日本映画専門チャンネルで9月に放送)で演じたとわ子(松たか子)の3番目の元夫・中村慎森役だろう。

写真左から松たか子、松田龍平、角田晃広、岡田将生

バツ3・子持ちであり、住宅建設会社「しろくまハウジング」の社長に就任したばかりの主人公・大豆田とわ子が、未練たらたらの3人の元夫たちに振り回されながらも奮闘する姿を描く同作。最初の夫でレストランのオーナー、マイペースで自然と女性にモテてしまう田中八作には松田龍平、2番目の夫でファッションカメラマン、器が小さいけれど憎めない佐藤鹿太郎にはお笑いトリオ・東京03の角田晃広、そしてとわ子の会社の顧問弁護士を務め、理屈っぽくて、ひねくれ者の中村慎森には岡田、とキャラ立ちした登場人物たちの些細な日常が、時にユーモラスにまた時にシリアスに繰り広げられていく。

岡田が演じた慎森は、「最高の離婚」(2013年)の濱崎光生や「カルテット」(2017年)の家森諭高など、これまで坂元裕二作品の中で登場した"面倒くさい男"の系譜を引き継ぎつつ、物語の中で成長を見せる魅力的な存在だ。常に物事を冷めた目線で捉え、口癖は「それ、いります?」。頭の回転が早く弁が立つ皮肉屋なだけに、一緒にいたら嫌な気持ちになり離婚されてしまうのもうなずけるのだが、変な走り方で運動音痴だったり、時に見せる笑顔が可愛かったり、慎森の持つ"隙"が妙に愛らしくて憎みきれない。

また物語の序盤では挨拶や雑談、お土産についても批判を繰り返していた慎森だったが、とわ子や元夫、周囲の人との関わり合いの中で影響を受け、「雑談はいらない。お土産もいらない。だけど、好きな人との雑談は楽しいし、好きな人にお土産をもらうのも嬉しい」とまで言えるようになった慎森には胸をくすぐられる思いだ。

2番目の夫・鹿太郎との小競り合い、駄々っ子のようにとわ子へ一方的に想いを伝える面倒くささなど、一見マイナスに見える部分がチャーミングに映るのは、岡田の演技によるところも大きい。制作発表の時にも「慎森は合理主義者なのですが、とても人間っぽくて可愛らしいところもあるので、そういった部分も皆さんに楽しんで見ていただけたら」とコメントしていた岡田。岡田自身が中村慎森という役を愛していたからこそ、多くの人から愛されるキャラクターが出来上がったのではないかとも思う。

文=津金美雪

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放送情報

大豆田とわ子と三人の元夫(全10話)
放送日時:2021年9月25日(土)16:00~ほか
チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

岡田将生の放送情報はスカパー!公式サイトへ

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