有村架純林遣都の演技力も光る!恋を応援したくなる「姉ちゃんの恋人」の魅力

コロナ禍で見直されているものの1つが、「家族の絆」だろう。そんな家族の絆を改めて思い起こさせてくれる良質なホームドラマが、有村架純主演の「姉ちゃんの恋人」だ。有村架純演じる桃子と林遣都演じる真人の恋も描かれる本作。ホームドラマではあるが、両親と娘と息子のような昭和の標準的な家庭像とも違い、どの家族もどこか不完全だ。

「姉ちゃんの恋人」に出演した有村架純と林遣都
「姉ちゃんの恋人」に出演した有村架純と林遣都

主人公・安達桃子(有村架純)は、高校3年生のときに両親を事故で亡くし、大学進学を断念。大学生の和輝(King & Prince・高橋海人(※「高」は正しくは「はしご高」))、高校生の優輝(日向亘)、中学生の朝輝(南出凌嘉)という3人の弟を養うためにホームセンターで働いている、一家の大黒柱。

吉岡真人(林遣都)は桃子と同じホームセンターの配送部で働く、言葉は少ないが、実直な青年。しかし、傷害事件を起こして服役をした過去があり、その事件が原因で家族を不幸にしてしまったという呵責を背負っていた。

明るく前向きに生きている桃子と、世間から隠れるように生きる真人。同じ職場でも接点がなかった2人は、店内のプロジェクトで一緒になり、桃子のひたむきさは、やがて真人の心を溶かしていく――。

若いながら家長として奮闘する桃子。しんどいことばかりなのに、真人の心の傷まで受け止める懐の深さと、"私みたいな人がいい"と真人に言うことができるまっすぐさがまぶしい。物語は桃子と真人を中心に進むが、桃子と真人の劇的ラブロマンスが中核の作品ではなく、不器用ながらも徐々に近づいていく2人をテレビを通して見守るのがこの作品の良さだ。

また、桃子の弟・和輝と桃子の幼なじみで大親友・みゆき(奈緒)の年の差カップル、仕事ができる桃子の上司・日南子(小池栄子)とちょっと不思議ちゃんな真人の先輩・悟志(藤木直人)という2組のカップルの物語も同時進行するが、それぞれの恋模様も見応え十分。この3組の恋のすべてを応援したくなる。

キャラクターとして、決して派手ではない桃子と真人に感情移入できるのは、演じている有村架純と林遣都の演技力あってのこと。有村架純の明るい笑顔には癒されるし、林遣都は少ないセリフの中に見せる感情表現が秀逸だ。また、どこか憎めないかわいい弟役の高橋海人、仕事はできるがプライベートはダメダメなギャップがある小池栄子など、登場人物それぞれを魅力的に演じる役者が揃っている。

「姉ちゃんの恋人」には、衝撃的な事件は起こらない。嫌な人も出てこない。顔をしかめることなく、安心して見られるのがいいのだ。誰にも悪意がなく、家族を愛して、周囲に感謝しながら生きる。不揃いではあるが、理想の家族の形に心が動かされ、彼らを応援したくなる。

最終回、真人が初めて招かれた安達家のクリスマス会で経験したのは、"自分の抱えている悩みや心配事を言う"という一家の恒例行事。しかしその悩みにアドバイスはしない。ただみんなで"受け止めた"と共有するだけ。こんな素敵な会話のある家庭は、なかなかないだろう。

「姉ちゃんの恋人」は10月に日本映画専門チャンネルで放送される。物語のクライマックスは、クリスマス。これからの季節にピッタリだ。幸せそうな姿を見て、幸せになれる作品。この作品を見て、幸せな気持ちになってみてはいかがだろう。

文=坂本ゆかり

この記事の画像

放送情報

姉ちゃんの恋人(全9話)
放送日時:2021年10月30日(土)13:00~
※10月30日(土)は「特集・林遣都が尊いッ!」と題し、本作を含む林遣都出演作5作を特集放送
チャンネル:日本映画専門チャンネル
※放送スケジュールは変更になる場合があります

林遣都の放送情報はスカパー!公式サイトへ

記事に関するワード

この記事をシェアする

関連人物

関連記事

関連記事

人気の記事ランキング

ランキングをもっとみる

衛星写真に写った海の色から産まれた海のクレヨン
スカパー!