WEB・アプリで人気を博して話題を呼んだ漫画「ヒル」「ヒル・ツー」(新潮社 バンチコミック)。この漫画を原作にした連続ドラマ「WOWOWオリジナルドラマ ヒル」が、2022年3月よりWOWOWにて連続ドラマ化されることが決定。2シーズン構成となるSeason1の主演は赤楚衛二、 Season2は坂口健太郎が主演を務める。
他人になりすましをされた⻘年が、他人に寄生する不法滞在者"ヒル"の存在を知り、彼らに果敢に立ち向かっていく本作。その中で、なぜヒルたちが産まれてしまったのか、なぜ彼らは社会から落ちこぼれてしまったのかを知り、彼自身もまた人としての本当の愛情に気づき、心の機微を取り戻していく様が描かれる。他人に寄生して生きる者たちの運命と格差社会の闇を描く、この社会派復讐サスペンスドラマは、Season1とSeason2がそれぞれ6話ずつの全12話で構成されている。
Season1で主演に抜擢された赤楚は、7月期に放送されたドラマ「彼女はキレイだった」(フジテレビ系)や10月に放送がスタートした「SUPER RICH」(フジテレビ系)、8月に公開された映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』など、注目作品に出演が立て続いている今年一の要注目若手俳優。そんな彼が今作で演じるのは、他人になりすましをされ、殺人未遂罪で警察に追われるユウキ役。警察から逃れる中、知り合った仲間と共に、ヒルから自分の身分を取り返そうと奮闘する。
2016年度に日本アカデミー賞・新人俳優賞とエランドール賞・新人賞を受賞し、近年でもNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」、10月スタートの「婚姻届けに判を捺しただけですが」(TBS系)など数々の作品で実力を発揮する俳優・坂口がSeason2の主演を務める。坂口が演じるカラは、ユウキになりすました男にヒルとしての生き方を教え、また掟を破る者を罰する"ヒル狩りのカラ"の異名を持つ伝説のヒル。過去に母親的存在のヒルを仮面を付けた男に殺害されており、その男に復讐することを心に誓って生きている。
ヒルと呼ばれる者たちが次々と殺される謎の事件が発生し、その死の謎を追う警察とヒルたちとの駆け引きが繰り広げられる――新時代のアウトローサスペンスは見逃せない。
■第1話あらすじ
21歳の四宮勇気(赤楚衛二)は友人もおらず、バイト漬けの孤独な日々を過ごしていた。ある日、いつものように夜勤バイトから帰ると、部屋には腹部をナイフで刺された見知らぬ男が座り込んでいた。男は搬送先で目を覚ますと、刑事にむかって自分は"四宮勇気"だと名乗り、ユウキを指さしながら「この人が自分を刺した」と供述するのだった。咄嗟にその場を逃げ出したユウキは、一瞬にして逃亡犯となってしまう。そんなとき、目の前にゾーカという謎の女が現れ、父親を殺したある人物の復讐を手伝って欲しいと頼まれ行動を共にすることに。ゾーカは住人が不在の家を渡り歩いて生活する、通称"ヒル"だった。二人はやがて"ヒル狩りのカラ"の異名を持つ伝説のヒル、カラ(坂口健太郎)と出会う。カラもまた、復讐のためだけに日々を抜け殻のように生きるヒルだった...。
■コメント
<Season1主演・赤楚衛二>
「原作、台本を読ませていただき、もしかしたら自分の身近にもあるのではないか?と思わせられるようなお話しで、ヒルの生態や法律が、社会のルールに通用しない中での、其々のキャラクター達の人間模様に引き込まれました。 僕が演じさせて頂く、四宮勇気は父親が殺人犯で、普通の生活に羨望心を抱きながらも俗世を絶っている人。そんな彼が四宮勇気という名前を奪われ、ヒルの世界に巻き込まれていくのですが、撮影中は苦痛と憤怒が心の中に渦巻く日々でした。日常に潜む陰鬱としたヒルの世界に浸かって下さい」
<Season2主演・坂口健太郎>
「ユウキを軸にしたシーズン1があり、シーズン2で、まだ朧げな存在のカラという役をどう表現していくかということを一番に考えました。カラの過去、生きる意思ではなく、方法だけを教えてしまった後悔。カラの中での正義とはなんなのか。どこか身近に感じるヒルという生き方をするカラを通して、皆さんに何か伝われば嬉しいなと思います」
<原作・今井大輔>
「ヒルは連載終了から8年も経っていて、今回の映像化は⻑くこの作品を愛してくださった読者の方々のお陰です。ありがとうございます。それぞれのSeasonで赤楚衛二さんと坂口健太郎さんが主演でのドラマ化なんて上手すぎる話、騙されてると思いましたが、本当の話でよかったです。朗らかな印象の赤楚さんと柔らかい印象の坂口さんがそれぞれ陰のあるキャラクターをどう演じるのか楽しみです。このドラマでまたヒルの世界を楽しんでもらえたら嬉しいです」
放送情報
WOWOWオリジナルドラマ ヒル
放送日時:2022年3月
チャンネル:WOWOWプライム
※放送スケジュールは変更になる場合があります