紅白歌合戦の司会も務める大泉洋が、真っ直ぐに生きる酪農家を演じた北海道映画

北の大地が生んだ大スター、大泉洋。高い演技力はもちろんのこと、豊かなサービス精神とユーモアのセンス、そして卓越したトークスキルを持ち、俳優、バラエティタレント、司会者、声優とジャンルを問わず多方面で活躍を続けている。

大泉洋(『そらのレストラン』より)
大泉洋(『そらのレストラン』より)

(C)2018『そらのレストラン』製作委員会

演劇ユニットTEAM NACSの一員として活動し、レギュラー出演しているローカルバラエティ番組「水曜どうでしょう」シリーズは全国で熱狂的な人気を集める。また、主演を務めた映画『探偵はBARにいる』(2011年)で第35回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞するなど、俳優としての活躍も枚挙に暇がない。『駆込み女と駆出し男』(2015年)ではブルーリボン賞主演男優賞を受賞し、翌年の同賞授与式で司会を務め、歴史ある授与式にて爆笑の渦を巻き起こしたというエピソードも。

数々の舞台挨拶などでも会場を盛り上げてきた実績を持つ大泉は、昨年に続き紅白歌合戦の司会にも抜擢された。今年もどんな面白いトークが繰り広げられるのか楽しみだ。

(C)2018『そらのレストラン』製作委員会

そんな大泉が主演を務め、故郷の北海道を舞台にした映画『そらのレストラン』(2018年)が来春1月に衛星劇場で放送される。

同作は、「地域と人と食」を描いた『しあわせのパン』、『ぶどうのなみだ』に続く、大泉洋主演の北海道映画シリーズ第3弾。実際に北海道で循環農業に取り組む自然派農民ユニット「やまの会」をモデルに、自分たちの作った食材を使った1日レストランを開くべく奮闘する仲間たちの絆を描いている。大泉の他にも、本上まなみ、岡田将生、マキタスポーツ、高橋努、石崎ひゅーい、風吹ジュン、小日向文世ら個性豊かな俳優陣が出演している。

(C)2018『そらのレストラン』製作委員会

(C)2018『そらのレストラン』製作委員会

大泉は、北海道・せたな町の海の見える牧場を営み、理想のチーズを作る夢を追う酪農家・亘理役を務めている。広大な美しい自然の中で真っ直ぐに生きる亘理を自然体で生き生きと演じた。壁にぶつかり悩みながらもチーズ作りに向き合い、悲しみに暮れ人生に迷う心の機微も細やかに表現している。普段のコミカルなキャラクターとは全く異なるのに、愛すべき不器用な男の役が見事にはまっているから不思議だ。本上まなみ演じる妻と語り合う場面も優しく温かく、幼い娘との可愛らしいやりとりも自然で微笑ましい。

また、とろけるチーズが乗った焼き立てのトーストやホットミルクなど日常的なものから、大豆のスープや羊の肉料理など眞島秀和演じるシェフが作る本格的なものまで、映画に登場する美味しそうな料理も見どころの1つだ。

(C)2018『そらのレストラン』製作委員会

(C)2018『そらのレストラン』製作委員会

北海道の豊かな自然が育んだ俳優・大泉洋の本領を見ることができる同作。農業も料理もエンターテイメントも誰かを喜ばせたいという思いから始まっているのかもしれない。彼が生み出す温かさは、見る者の心をほっこりさせてくれるだろう。

文=中川菜都美

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放送情報

そらのレストラン
放送日時:2022年1月9日(日)19:45~
チャンネル:衛星劇場
※放送スケジュールは変更になる場合があります

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