反町隆史がコワモテ課長を演じたドラマを語る「若者と接するときの参考にしてもらえるのではないかと思います」

就活生やビジネスマンの間で共感を呼び、Twitterで1話が25万いいね!を超える漫画「今どきの若いモンは」が、WOWOWでドラマ化される。商社を舞台に、反町隆史さん演じるコワモテの課長・石沢一(はじめ)が、新人の麦田歩(福原遥)たちとのジェネレーションギャップを感じつつ、彼らの上司としてチームをまとめていく。

ドラマ「今どきの若いモンは」に出演する福原遥、反町隆史
ドラマ「今どきの若いモンは」に出演する福原遥、反町隆史

「このドラマは1話が8分間。時間が長いとリアリティーが重要になってくるものだけど、短いし、石沢課長がかなりはっきりしている人物なので、現実を超えたスーパーキャラクターでもっていける。登場する瞬間ごとに印象づけたほうが面白くなるので、やりやすかったですね」
 
麦田は先輩社員・舟木俊(中村海人Travis Japan/ジャニーズJr.)から指導を受けるが、仕事についていけず、部署の空気にもなじめずにいる。

そんなときに、石沢が「ったく、今どきの若いモンは...」と言いだし、麦田は叱られるのではないかと、思わず身構えてしまう。

「石沢は相手のことを思って、オブラートに包まずストレートに自分の思いを伝えられる人。彼が部下たちと絡んだとき、どんな言葉を掛けるか、どんなふうに接するかというところを見てほしいですね。演じるときも、麦田をはじめ若者の視点に立って物事を解釈し、言葉を発するところが大事なので、上から目線にならないよう意識しました。僕と同年代ぐらいか、もっと年上の人が若者と接するときの参考にしてもらえるのではないかと思います」

反町さんも19歳で俳優活動を始め、28年間、学園ドラマや刑事ドラマ、大河ドラマなどで名だたる先輩と組んできた。

「もちろん、俳優の先輩たちから学ぶことは多かったですね。でも、それは『あの人にこう言われた』というのではなく、先輩の隣にいるときに感じることがあって、それが少しずつ自分の実になっているという感じ。つまり学べるかどうかは自分次第です。でも、実際に先輩たちに接しているときは分からないもの。何かが心に残っていて、自分が先輩と同じ境遇になったとき『あの人はこうしていた』と思い当たる瞬間があるんです」
 
年齢を重ね、現在は自分が先輩や親の立場に。10代、20代の人を見て、アドバイスしたくなることもあるという。

「石沢課長のセリフにもあるように、子どもたち世代のデジタルツールの使いこなしはすごい。でも逆に、検索すればすぐ正解が出てきてしまう時代だからこそ、それを見て全部分かった気になるのではなく、少し遠回りして自分で体験した方がいいんじゃないかな。この春、働き始めた人たちも、対人のコミュニケーションを大切にしてほしいなと思います」

そりまち・たかし●1973年12月19日生まれ、埼玉県出身。1994年「毎度ゴメンなさぁい」(TBS系)で俳優デビューし、「GTO」(1998年、フジテレビ系)などに多数出演。歌手活動でも注目を集める。2015年より「相棒」シリーズ(テレビ朝日系)に出演。

撮影=井上琢也【井上美術(株)】 取材・文=小田慶子 スタイリスト=吉野誠 ヘアメーク=iNOMATA (&'s management)
衣装協力=タリアトーレ(伊勢丹新宿店)、スローン、カナーリ(コロネット)、パネライ(オフィチーネ パネライ)

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放送情報

今どきの若いモンは

放送日時:2022年4月9日(土)22:30~

チャンネル:WOWOWプライム

※放送スケジュールは変更になる場合があります

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